知らないうちにどんどん毛穴を目立たせている4つの毛穴ケア

『毛穴の無い肌』ってどんな肌?

化粧品の広告を見ていると、『毛穴レス肌』『毛穴の無い肌』といったフレーズをよく目にします。ご承知の通り、これは、『毛穴の目立たない、なめらかな肌』のイメージを表現した言葉です。あくまでもイメージです。

毛穴は、手の平や足の裏等の一部を除いて、私たちの体を覆う皮膚のほとんど一面に存在します。もちろん、スキンケアで毛穴を無くしてしまうことはできません

スキンケアで目指すのは、毛穴を『目立ちにくく』することです。

毛穴はどうして目立つの?

毛穴が目立つのには、2つのパターンがあります。それぞれを見てみましょう。

毛穴が目立つパターン1
肌が柔軟性を無くすこと

毛穴は、誰にでもあります。しかし、「目立つ」人と「目立たない」人がいます。

これは、『肌のハリ』と『柔軟性』の差です

肌にたっぷり水分があると、肌細胞ひとつひとつがふっくらとして、肌全体に、パンッとハリがでます。こういう肌はキメが整い、表面が滑らかになるので、毛穴が目立ちません。

一方、水分不足で乾燥していると、肌細胞は、空気が抜けた風船のようにハリがなくなり、たるんでちぢこまってしまいます。こうなると、肌の表面にある毛穴の周りの肌細胞もちぢみ、毛穴を大きく広げて見せてしまいます。

毛穴が目立つパターン2
皮脂が過剰に分泌されること

毛穴の中には、『皮脂腺』という皮脂を分泌する器官があります。皮脂は、汗と混ざって天然のクリームとなり、肌の水分蒸発を防いだり、外部の刺激から肌を守ります。いわゆる、『バリア機能』ですね。健康な肌を保つために、なくてはならないものです。

そのため、肌の水分があまりに少ないと、これを守るために必要以上の皮脂が分泌されるようになります。いわゆる、【皮脂過剰】の状態です。

皮脂が過剰に分泌されると、毛穴から皮脂がうまく排出されなくなり、毛穴が詰まって、目立つようになります。

黒ずみや、ニュルっとした白いカタマリも、こうした皮脂過剰と毛穴の詰まりによる現象です。また、常に皮脂が分泌されることで、毛穴が開いて見えやすくなります。

つまり、毛穴が目立つという現象には、【肌の乾燥】が深く関わっているのです。

逆に言うと、肌の乾燥を改善することで、毛穴を目立ちにくくすることができます。

ここまでの基本のお話を踏まえて、知らず知らずのうちに毛穴を目立たせてしまうスキンケアをご紹介したいと思います。もし、思いあたることがあったら、今日のお手入れから控えていただくことをおすすめします。

毛穴を目立たせてしまう4つのスキンケア

1.保冷剤や氷で肌を冷やす

冒頭で、「気温が上がると、皮脂分泌が活発になる」とお話したように、温度と毛穴・皮脂には密接な関係があります。

例えば、すごく寒いところにいくと、鳥肌が立ちますよね。あれは、毛穴がぎゅっと閉じて、縮こまっている状態です。

逆に、気温が上がると、毛穴は開いて皮脂が出やすくなります。これを、人口的にやってしまおうというのが、保冷剤や氷を肌につけて冷やすという方法です。

私も中学生の時、毛穴が気になってよくやっていました。ですが!これは間違ったスキンケアです。

確かに、氷を肌につけると、毛穴がキュッと縮こまったように見えます。でもこれは一瞬の、一時的な効果です。皮膚の表面が温まってくれば、氷をつける前の状態にもどります。

また、体は、一度下がった体温を元に戻そうとします。この温度変化の過程で、皮脂分泌がもともと盛んな場合には、さらに分泌が促されることがあります。そうなると、余計に毛穴が目立ってしまいます・・・

さらに、保冷剤や氷のような極端に低い温度は、肌にとって刺激以外のなにものでもありません。繰り返すことで、かえって肌の機能を鈍らせ、肌の乾燥やシワなど、別の肌トラブルを招くこともあります。「冷やしたい~!」と思っても、ぐっとガマンしてください!

2.『引き締め効果』や『収斂(しゅうれん)作用』のある基礎化粧品を使う

このようなタイプの基礎化粧品は、夏が近づくほど人気がでます。肌につけるとスーっとして気持ちよく、毛穴もキュっと引き締まるように感じられます。ただしこれも、『保冷剤』と同じように、一時的な効果です。

また、毛穴を広げてしまう可能性もあるのでおすすめしません。というのも、『引き締め』効果をもたらすためによく使われるのは『エタノール』、つまり、アルコールです。

エタノールは、揮発性の高い=蒸発しやすい成分です。『引き締め』タイプの化粧品を使ったときの、スーっとするあの感覚は、この揮発性によるものです。肌につけた瞬間に蒸発し、それが清涼感につながるんですね。

これを、健康な肌の人が、たまに使うくらいなら問題はないのですが、乾燥肌や敏感肌の方にはおすすめできません。エタノールが蒸発する時には、肌の水分も一緒に蒸発しているからです。

だから、『引き締め』タイプの基礎化粧品を使えば使うほど、肌は乾燥していきます。その結果、皮脂が余計に分泌されたり、毛穴が目立つようになるのは、言うまでもありません。

3.石けんで顔を洗うこと

これまで何度も皮脂の大切さをお話したので、『健やかな肌をつくるためには、洗顔で皮脂を取り過ぎてはいけない』ということも、イメージしていただいていると思います。

そこで、もう一歩踏み込んで、『皮脂を取る力の強い洗顔料』のお話をしたいと思います。そのひとつが、石けんです。特に、『石けん素地100%』の石けんには注意が必要です。

石けんは、それ自体が界面活性剤の一種で、もともと皮脂を取りやすい性質があります。そのため、どうしても皮脂を取り過ぎてしまいます。『敏感肌用』『ベビー用』の石けんや、『保湿石けん』という名前でも同じです。

また、『オイリー肌用』や『ニキビ肌用』の洗顔料にも、皮脂を取る力が強いものが多いです。洗った後に顔に指で触ると『キュッキュッ』と音がしそうな洗い上がりは皮脂を取りすぎた証拠です。

4.あぶら取り紙を使うこと

日中や化粧直しのときに便利な『油取り紙』も、皮脂をとる力が強いので、敏感肌・乾燥肌の方にはオススメしません。

あぶら取り紙でこまめに皮脂をとることで、実は、逆に皮脂の分泌を促しているというのはよくあることです。

毛穴の目立ちが気になるときにするべきお手入れ

肌に悩みがあると、少しでも早く改善したいと思うのは自然なことです。問題に早く対処するために、何か行動しようとすることも素晴らしいです。

それが、より効果の高い、正しい行動であればパーフェクトですよね。

『毛穴の悩み』にあてはめて考えると、正しい行動とは、基本のスキンケアをきちんと続けることです。

つまり、皮脂を取りすぎないメイク落とし・洗顔を行い、しっかりと保湿をすることです。

「毛穴が目立つから」と言って、特別なお手入れをプラスする必要はありません。

毛穴の『広がり』、『黒ずみ』、『白いカタマリ』などなど。どんな場合でも、この基本のスキンケアを続けて、潤いのある柔かい肌をつくることができれば、いつの間にか、毛穴のことを少しも考えなくなっていますよ^^その日を目指して、お手入れを頑張ってくださいね。

きちんと基本のスキンケアをしているのに、毛穴が目立つ!というときは、スキンケアの方法を見直すといいかもしれません。

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更新日:2017.11.09投稿日:2013.10.01

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