あざ

痣(あざ)とは

痣(あざ)とは、皮膚に現れる変色のことです。
大きく分けると、次の2つの状態を共に痣(あざ)と呼びます。

1.皮膚の色素細胞の異常増殖からできる先天性の痣。母斑

2.打撲・強い圧迫などによってできた後天性の痣。紫斑

後天性のあざは、時間の経過と共に自然と治りますが、先天性のあざは、元々の色素異常が原因であるため、放置していても薄くなることはあまりありません。

あざを消すためには、専門の医師による外科的治療が必要になります。

先天性のあざ

青あざ

メラニン色素を持つ細胞が、皮膚の深部(真皮)に増えることで青く見えることから、「青あざ」呼ばれます。
代表的なものとして、赤ちゃんのおしりにある蒙古斑、大田母斑があります。

発生する時期は、生まれつきや生後1週間ほどしてから出るものと様々で、殆どは7~8歳までに自然に消えてしまい、特別な治療をしない場合が多いです。
しかし、非常に目立つものや成人しても消えないタイプのものもあります。

成人しても消えないものは、化粧品等のスキンケアでは消すことができませんので、まずは専門医による診断をお勧めします。
専門医で行われる治療方法は、メラニン色素細胞にのみ反応するレーザー光線によって細胞を除去していくレーザー治療が一般的です。

赤あざ

赤あざは、別名「血管腫」ともいい、皮膚の血管が拡張したり増えたりしてできるあざです。
代表的なものとして、いちご状血管腫、単純性血管腫、サーモンパッチ、毛細血管拡張症などがあります。
発生する時期や症状は様々です。
また、放置していて、自然に薄くなっていくものもあれば、治療が必要なものもあります。
まずは専門医による診断をお勧めします。

黒あざ

3~4歳ごろから体のあらゆる部分に現れます。
盛り上がっているものや平らなもの、黒いものや褐色のものなど、形状や大きさもさまざまです。
自然に消えることはありませんが、ほとんどの場合治療の必要はありません。

大きさが直径20センチ以上ある場合は先天性色素性母斑といって、 ごくまれに癌の一種である悪性黒色腫になることがあります。
また、足の裏のほくろも悪性化する可能性があるため、出血やただれ、急に大きくなるなどといった症状が見られる場合は、速やかに専門医に診ていただくことをおすすめします。

茶あざ

茶あざとは、ほくろのように皮膚から盛り上がることがないため、一般的に、扁平母斑(へんぺいぼはん)と呼ばれます。

また、コーヒーの様な黒さでなく、ミルクコーヒーに似た色のあざであるため、カフェオレ斑とも呼ばれます。
肩に出来た発毛性の遅発性扁平母斑はベッカー母斑と呼ばれています。

多くは生まれつきで発症することが多いですが、中には思春期になってから発症する場合もあります(遅発性扁平母斑)。

思春期になって発生する場合には毛が同時に生えてくる場合が多くあります。
先天性、遅発性の扁平母斑とも、悪性化することは、通常ありません。
小児の時は、脱色素軟膏を塗るだけで消えるような扁平母斑もありますから、気になる場合はできるだけ早く専門医の下、治療をすることをお勧めいたします。

白あざ

先天的なものと、後天的に発生するものがあります。
遺伝子疾患などによって先天的に色素が欠損して起こるものを、先天性白皮症、先天性色素欠乏症、白子症などと呼びます。

また、ストレスなどで後天的に発生する尋常性白斑などがあります。
皮膚の色を決定しているメラニン色素を作るメラノサイトが消失したり、そのメラニン色素生成の機能が停止することによって発症します。

現在は、複数のレーザーを使用した複合レーザー治療を行うことで、徐々に色を目立たなくすることができるようになっています。

後天性のあざ

打ち身などの外傷によりできた後天性(紫斑)の痣の場合は、放置していけば自然と元の皮膚の色に戻っていきます。

更新日:2018.02.25投稿日:2017.11.06

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