人の肌にあるヒアルロン酸は、保湿効果が非常に高い成分です。
健康食品やドリンクでも気軽に摂取できます。 でも、このようなものをいくら食べたり飲んだりしたところで、体の中のヒアルロン酸は増えません。
ヒアルロン酸は高分子のため、大きすぎて我々の体に取り込むことができません。
取り込むためには、分解して小さな糖にする必要があります。糖として吸収されたあとは、エネルギーとして使われたり、他の機能として使用されます。
ヒアルロン酸を分解した糖だから、ヒアルロン酸に使われるとは限りません。これは、コラーゲンと同じですね。
ちなみに、最近は『低分子ヒアルロン酸』という、ヒアルロン酸に比べて小さな分子量のものがあります。これもそのまま体内には吸収されません。普通のヒアルロン酸よりは、分子量が小さいのですが、私たちの体に吸収するには大きすぎます。
また、低分子ヒアルロン酸は、ヒアルロン酸の分子を切ったものなので、厳密に言うとヒアルロン酸とは呼べないものです。
少し前置きが長くなりましたが、ヒアルロン酸の含まれた健康食品やドリンクをいくら摂取しても意味が無いことが、だんだん世の中で分かってきました。
そこで、「それならダイレクトに顔に注射すればいい」と『ヒアルロン注射』が生まれました。 気になるしわの部分にヒアルロン酸を注射して、その部分を膨らませることでしわを目立たなくします。
たしかに、マシにはなります。ただ、ヒアルロン注射には、いくつかの大きなデメリットがあります。
デメリット1
ヒアルロン酸注射による痛みと違和感
注射なので痛みはあります。通常の注射の痛みと同程度です。
中には、麻酔クリームを使うところもあるので、この場合はかなり痛みが緩和されます。ただ、注射そのものが嫌な人にとっては、かなりのストレスになります。
あと、注射を打つ技術、つまり医師の腕にもかなり影響を受けます。私も、健康診断で血液検査をする際に血を抜くのですが、結構な確率で注射のへたくそな医師や看護婦に遭遇しています。
また、注射によってヒアルロン酸を注入されると違和感を感じます。
ヒアルロン酸は、プルプルとしたゼリー状で結構な粘度があります。つまり、硬さを感じます。そんなものを肌の中に注入されるので、気持ちいい訳がありません。ですから、施術後に痛みや違和感を感じます。
デメリット2
ヒアルロン酸注射でしわは治らない
ヒアルロン酸注射は、あくまで肌を膨らませてしわを『目立たなくする』方法です。
だから、しわそのものが改善されるわけではありません。どちらかというと物理的な力による方法です。そういった意味では、しわ取りテープと似ていますね。
また、ヒアルロン酸は、注入する種類にもよりますが、早くて1ヶ月、長くても半年程度で体に吸収されます。ですので、何度も、永遠に、打ち続ける必要があります。この手間と費用は、大きなリスクと言えます。
デメリット3
ヒアルロン注射で内出血
ヒアルロン酸注射を打つ際に、毛細血管を傷つけることがあります。この場合は、内出血を引き起こします。
特に、毛細血管の多い目や鼻の周り、頬などは、内出血がよく起きます。内出血は2週間程度でおさまりますが、顔はよく目立つ部分でもありますので要注意です。
通常、殴られでもしない限り、顔が内出血することはありませんが、こんなことはほとんど起きないですよね。ということは、顔を内出血している人は、顔に注射を打っている人です。
だから、ヒアルロン酸注射したことを人に知られたくない人にとっては、デメリットだと言えます。
デメリット4
ヒアルロン酸注射でデコボコ肌に
ヒアルロン酸を注射した結果、その部分がデコボコになることがあります。
これはヒアルロン酸を注入する場所が浅かったり、ヒアルロン酸の量を間違った場合におきます。
つまり、医師の経験や腕にかなり左右されると言うことです。本当に腕のいい医師かどうかを判断する方法はありません。
現在のようにステマが横行する社会では、口コミはウソばかりです。実際に、やってもらうしかないでしょう。
また、例え腕のいい医師であっても、自分がヒアルロン酸注射をしてもらうときに体調や精神状態が万全とは限りません。
医師も人間です。 好調なときもあれば、逆に不調なときもあるでしょう。こういった安定しない要素によって、デコボコ肌になることも大きなリスクと言えます。
いくらしわが目立たなくなってもデコボコ肌になってしまっては意味がありません。
デメリット5
アレルギー反応
ヒアルロン酸は、体に悪い成分ではありません。でも、アレルギー反応というのは、体に良い悪いではなく、個々にとって合うか合わないかでおきます。ですから、中には私たちが生きていくうえで必要な水がアレルギーという方もおられます。
特に、ヒアルロン酸注射は、ダイレクトに体の中にヒアルロン酸を入れます。健康食品やドリンクのように口から入れたり、化粧品のように肌に塗るのとは訳が違います。
もし、アレルギー反応が起きてしまえば、そのデメリットの大きさは比べようもありません。だから、アレルギー体質や敏感肌の方は、要注意です。
デメリット6
ヒアルロン酸注射で細菌感染
これは、日本では稀なことですが、注射という行為について回る問題です。 注射器を消毒して、環境を清潔に保っていれば、ほぼ起きることはありません。
でも、注射器を肌に刺す際に、肌にいる細菌(常在菌)を注射針で肌の中に押し込むこともあります。 もし、細菌感染を起こしてしまうと痛みを感じたり、腫れるなどの肌トラブルが起きます。
可能性は少ないとは言え、ヒアルロン酸注射をすることは細菌感染の可能性を増やすことにつながります。
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更新日:2017.11.07投稿日:2013.07.12