もくじ
『アイクリーム』は本当に必要なの?
アイクリームのここを知りたい!1
どうして、目元にだけ専用化粧品があるの?
「目元の小じわや乾燥をどうにかしたい!」
そんなとき、目の周りの特別なケアとして人気なのが『アイクリーム』です。
化粧水や美容液・乳液などの一般的な基礎化粧品は、顔全体に使用しますよね。
それに対して、アイクリームは、その名の通り、まぶたや目の下・目尻などの目元だけに使うアイテムだそうです。
どうして目元にだけ、専用の化粧品があるのでしょうか?
目の周りの乾燥やシワ対策には、化粧水や乳液だけでは不十分なのでしょうか?
アイクリームのここを知りたい!2
アイクリームって、正直高い
また、アイクリームは、化粧水や乳液などと比べると割高のものが多いです。
そのため、興味はあっても、簡単には試しにくいアイテムです。
「アイクリームって、正直、高い。でも、目元の乾燥やシワを本当に改善できるなら、少しくらい奮発するのはアリ……かも……」と長い間、悩んでいる方も多いと思います。
すべては効果次第、ですよね^^
アイクリームのここを知りたい!3
本当に効果はあるの?
では、アイクリームには、望むような効果はあるのでしょうか?
わざわざ『目元専用』として商品化されているくらいです。
やっぱり、目元の乾燥やシワ対策をするならアイクリームがいいのでしょうか?
実は、その答えは、イエスでもあり、ノーでもあります。
どういうことか、気になりますね。
アイクリームの本当の効果について、これから詳しくお話します。
もしあなたが、
- 目元の乾燥やシワの悩みを改善したい!
- たるみやクマも気になる!
- アイクリームって、やっぱり使ったほうが良いの?
- アイクリームにはどんな効果があるの?
と思っていらっしゃるなら、ぜひ続きをお読みください。
きっと納得のいく目元ケアを行う参考になると思います。
『肌の構造』から見る
アイクリームの必要性
アイクリームをすすめる化粧品メーカーにアイクリームの必要性を聞くと、判を押したように、
「目元は他の部分に比べて薄く、よく動かすため、専用のアイテム『アイクリーム』を使ったほうがいいですよ」
と言われます。
本当にそうなのでしょうか?
肌の構造を見てみましょう。
1.目元は薄い
目元の肌の一番の特徴は、何と言っても薄いこと!頬の肌の厚みに対して、3分の1ほどの厚みしかありません。
肌の水分は、肌の一番表面にある『角質層』に蓄えられます。
肌が薄いということは、角質層が薄いということ。
つまり、それだけ蓄えられる水分量が少ないということです。
そのため、一度水分を与えても、すぐに蒸発してしまいます。
つまり、水分を長時間維持できないのです。
あなたも、「朝、スキンケアをした直後は気にならないけど、お昼過ぎになると目の下が乾燥してカサついてくる。シワが目立ってくる」というような経験はないでしょうか?
これは、時間の経過とともに、水分が蒸発していった結果です。
2.目元は皮脂腺が少ない
目に見えて気づくことはありませんが、人の肌は、皮脂と汗が混ざりあった天然の保湿クリームで覆われています。
この薄い油の膜は、肌の表面に広がって、肌の水分が蒸発するのを防いでいます。でも、目の周りには皮脂腺や汗腺が少ないです。
つまり、肌の水分を守る力が弱い(乾燥しやすい)のです。
3.目元はよく動かす
目は、一日に2万回近くまばたきする、と言われています。
目元の肌が薄いのも、このまばたきが行いやすいようにです。
これだけの回数伸びたり縮んだりするのは、顔の他の部位にはない特徴です。
また、まばたき以外にも、目を見開いたり、しかめたり、笑ったり、表情を変えるごとに目元の肌は動きます。
シワは、よく動かす箇所についた折り目です。
目の周りにシワが起こりやすいのは、こんなふうに、日常生活の中で何度も同じ個所を動かすからだとも言えますね。
以上3つが、目元の肌の構造上の特徴です。
まとめ
- 目元の肌は、水分を保つ力が弱いから乾燥しやすい
- 乾燥しているにもかかわらず、たくさん動かす
- たくさん動くので、シワになりやすい
というわけですね。
こう考えると、他の肌と同じようにお手入れをしていては、乾燥したりシワができてしまっても当然のような気がします。
ということは、やはりアイクリームは必要なのでしょうか?
次は、別の角度から見てみましょう。
『化粧品の効果』から見る
アイクリームの必要性
他の部位に比べて水分を維持する力が弱く、水分が蒸発してしまうのが目元の特徴でした。
肌が水分不足になると、肌表面は乾燥してカサついたり、小ジワやチリメン状のシワができやすくなってしまいます。
化粧品の効果は、基本的に『保湿』です。
特に、クリーム状のものは油分を多く配合しているため、目元特有の水分が蒸発しやすい状況を抑制する効果が期待できます。
つまり、目元に油分をつけることでフタをして、水分蒸発を防ぐ役割ですね。
それを踏まえると、世の中にあるアイクリームの大半がクリーム状なのもうなずけます。
- クリーム状の化粧品に期待できる効果
- ・水分蒸発を防ぐこと
・それによって乾燥を防ぎ、乾燥シワを目立ちにくくすること
あなたの目的が、目の周りの『乾燥を防ぐこと』なら、クリームや目元専用のアイクリームを使うのは間違いではありません。
ただ、以下のような効果を期待してアイクリームを使うなら、ガッカリする結果になるでしょう。
詳しくお話しますね。
シワ・たるみ・クマの改善はNG!
アイクリームを含めた『化粧品』に期待できない効果
シワには、大きく分けると2種類あります。
ひとつは、肌の表面(角質層)が乾燥することによって生じるシワ。
これは、化粧品での肌を潤すことで、改善を期待できるシワです。
ふたつめは、肌の奥(真皮)にあるコラーゲン線維やエラスチン繊維が傷ついたり、衰えたりすることでできるシワです。
これは、化粧品で改善することが難しいシワです。
少し詳しくお話しますね。
肌は、表面から順番に、表皮・真皮・皮下組織という3つの層に分かれています。
さらに、一番表面の表皮は、角質層・顆粒層・有きょく層・基底層という4つに分かれています。
ちなみに、肌のバリア機能を果たし、保湿成分として有名なセラミドが存在するのは表皮の中の角質層です。
肌にハリや弾力を与え、深いシワにも大きく関わっているコラーゲン線維やエラスチン線維・ヒアルロン酸などが存在するのは、真皮です。
では、問題です。
化粧品はどこまで届くのでしょうか?
1.角質層
2.表皮
3.真皮
答えは・・・・・・角質層です。
肌の表面にある表皮の、さらに一番表面にある、わずか0.02mmの角質層にのみ、化粧品は作用します。
それよりも下の層には届きません。
これは、化粧品の作用や効果と言う以前に、肌と体の構造上、不可能なことです。
角質層には、体内に異物を侵入させないためのバリア機能があります。
これがないと大変です。
例えば、お風呂に入りますよね。
たっぷりの湯船に浸かります。
もし、角質層のバリア機能が働いていなかったら・・・湯船の水分がどんどんどん体の中に入っていってしまいます。
最近は特殊な加工をして肌のバリア機能を壊して突破させると謳われる化粧品もありますが、正直、そのとき体がどうなってしまうのかよく分かりません・・・とにかく、大変なことになるのは想像できますね。
アイクリームもクリームも、化粧品は肌にとっては異物です。
お風呂のお湯と変わりません。
ですから、角質層よりも奥に化粧品が入っていくことはないのです。
化粧品の広告でよく見る『肌の奥まで』という文句を、よ~く見てみてください。
必ず『※』印がついていて、小さな文字でこう書いてあります。
「※肌の奥とは、角質層のことです」
中には、深いシワの改善をイメージさせるために、『コラーゲン線維を増やす』と宣伝しているものや、『コラーゲン配合』を売りにしている商品がたくさんあります。
でも、繰り返しになりますが、化粧品である限り、届くのは『角質層』までです。
コラーゲン線維が存在している真皮には届きません。
だから当然、傷ついたコラーゲン線維を回復させることも、深いシワを改善する効果も期待できません。
ただ、「コラーゲン配合の化粧品は全然意味がないのか?」というとそんなことはありません。
化粧品に配合されているコラーゲン等の成分は、角質層で『保湿剤』として役割をちゃんと果たします。
つまり、『真皮のコラーゲン線維を増やす』のではなく、『角質層を保湿する』というスタンスで活用するのが正解なのです。
真皮に達した深いシワと同じことが、たるみに対しても言えます。
たるみの多くは、真皮や、真皮よりさらに奥にある筋肉が衰えることで発生します。
そのため、たるみも化粧品で改善するのは難しいです。
目元のたるみを目立たなくしたいなら、真皮を傷つけないように気を付けたり、目元の表情筋を鍛えることも効果的です。
簡単にできる目元の表情筋エクササイズなどもお試しください。
クマにも、いろいろな原因があると言われています。
睡眠不足や栄養不足、色素沈着、シワの影響などなど。
中でも、肌の表面が乾燥し、キメが乱れることで影ができ、暗く見えるクマに対しては保湿のケアはとても効果的なので、油分を多く含むアイクリームは役に立つかもしれません。
でも、血行不良や、摩擦などによる色素沈着が原因の場合、アイクリームで改善を期待するのは難しいです。
深いシワやたるみの話と同じで、化粧品であるアイクリームができることは、『角質層を潤すこと』だけだからです。
まとめ
- アイクリームの効果は『保湿』
- 『保湿』が改善につながる目元のトラブルには効果が期待できる
- 深いしわ・たるみ・クマを、アイクリームだけで改善するのは難しい
化粧品の中でもアイクリームは、サイズが小さいのに価格が高いためか、なんとなく『特別』なイメージがあります。
油分を多く配合されていることから、塗ってすぐにしっとりする実感があるため、目元のどんな肌トラブルにも力を発揮してくれそうな気がします。
でも実際は、効果を発揮する肌トラブルと、しない肌トラブルがあり、万能ではないということですね。
これは、「アイクリームの効果が特別薄い」ということではありません。
もっと大前提の話として、化粧品というものにできることは『保湿』だけ、だからです。
ですから、アイクリームを購入する前には、次の2つを確認しましょう。
アイクリーム購入の前に!
押さえておきたい確認ポイント
- 購入前の確認ポイント
- 1.自分が改善したい肌トラブルの原因と対策を理解する
2.「使用するアイクリームが、そのための働きを果たすかどうか?」を確認する
これができれば、アイクリーム選びや、目元のケアに失敗はしないと思います。
この確認の参考になるよう、ここまででお話した『アイクリームの働き』を以下にまとめておきますね。
乾燥によるシワやカサツキを改善したい場合
アイクリームの基本の効果は『保湿』です。
ですから、保湿することで改善が期待できる目元の肌トラブルなら、アイクリームが効果を発揮します。
- 乾燥によるシワを目立ちにくくしたい
- 目元のカサツキを気にならなくしたい
という場合には、現在のスキンケアにアイクリームを加えてみてください。
アイクリームを探す際には、『保湿力』を基準に選ぶとよいでしょう。
たるみや深いシワ、クマを目立たなくしたい場合
これらは、理論上は、化粧品で改善することが難しい肌トラブルです。
ですから、スキンケアアドバイザーとしては、「顔のストレッチをする」「真皮を傷つけないスキンケアを行う」など、それぞれの肌トラブルの原因を取り除くための対策が、改善への一番の近道だと考えます。
アイクリームは、それを補助するための保湿アイテムのひとつとして活用することをおすすめします。
ただ、各化粧品会社が発売しているアイクリームの中には、たるみや深いシワ・クマにも「効果がある」と謳っている商品があります。
それらに期待をして購入するのも、もちろんひとつの選択肢です。
その際、もし「できるだけ失敗したくない」ということであれば、製造メーカーや販売元に、そのアイクリームの作用や効果(たるみやシワ・クマにどのように働きかけるのか)について説明してもらいましょう。
一番大切なことは、その説明に「あなたがきちんと納得すること」です。
これを基準にアイクリームを探すと良いと思います。
この2つを参考に、納得できる目元ケアを見つけていただきたいなと思います。
ただし、ひとつ注意点があります。
注意点
アイクリームで乾燥は改善しない
目元の『保湿』を目的にアイクリームを使う場合、注意しておきたいことがひとつあります。
アイクリームによる目元の『保湿』は、あくまでも一時的な効果だと理解をしておくことです。
ですから、次のような場合には、望む効果は得られません。
- △期待できない効果
- ・目元の乾燥シワを根本的に改善したい
・乾燥や小ジワに悩まされない肌を作りたい
「え、どういう意味?」と、不思議に思いますよね。
ここが、本当の意味で、「化粧品を効果的に使うことができるかどうか」の分かれ目です。
詳しくお話します。
アイクリームで乾燥シワはなくならない!その理由は?
アイクリームの役割は、『水分の蒸発を防ぐこと』でした。
この「水分を含んだ肌を油分でフタをする」というのは、スキンケアの基本的な考え方です。この考え方にのっとって、多くの人が「化粧水(水分)をつけてから乳液やクリーム(油分)をつける」という方法でスキンケアが行っています。
でも、実は、ここには2つの落とし穴があります。
アイクリームの落とし穴1
「油分でフタ」は不十分
油分を塗っても、肌の水分蒸発を100%防ぐことはできません。
蒸発を少し抑えられる程度です。
極端な例を出すと、肌が乾燥するまでの時間が、油分を使わない場合が3時間、使った場合は4時間という感じです。
乾燥するまでの時間を少し延ばす効果といえます。(時間の差は、あくまでもイメージです)
つまり、目元にアイクリームを塗っても、水分が失われていく状況は変わらないということです。
アイクリームの落とし穴2
フタをしても、目元の水分量は増えない
アイクリームの役割は、あくまでも、一度に蒸発する水分量を少なくするだけです。
肌自体の水分量は増えません。
また、「乾燥や小ジワが気になる」ということは、目元はすでに水分不足の状態です。
水分の少ない状態でフタをしても、肌は潤いません。
アイクリームの油分の効果で目元がしっとりしたように感じられますが、これは感覚の問題であって、肌自体の水分量が増えたわけではありません。
つまり、アイクリームを塗っても、目元の乾燥やシワの根本的な原因である肌の乾燥状態を改善することにはつながらないのです。
では、目元(目尻や目の下)の乾燥や小ジワを根本的に改善するためには、いったいどうすればいいのでしょうか?
目元の乾燥シワをなくすにはどうすればいい?
目元の乾燥や小ジワの原因は、肌が水分不足になっていることです。
これを改善するには、肌に水分を与えることが何より重要です。
ただし、ただ水分を与えるだけでは肌は潤っても、その潤いは持続しません。
目元の肌の特徴を思い出してください。
目元の肌は、そもそも水分を長時間維持することができないんでしたね。
では、アイクリームを塗ってフタをすればいいのか?というと、これでは水分が蒸発する時間を長くするだけで、目元の肌は潤いません。
つまり、化粧水やアイクリームを使った方法では、乾燥やシワができている目元を、本当の意味で潤すことができないのです。
しっかりと肌を潤し、乾燥やシワを解消するのであれば、一度のお手入れで、文字通り「同時に」水分・保湿成分・油分の3つを与えることが必要です。
この方法なら、水分不足の目元にたっぷり水分を与えつつ、その水分を維持することができます。
また、この方法には、次のような、目元の乾燥や小ジワ対策に効果的なメリットがあります。
アイクリームより効果的な保湿方法
そのメリットとは?
水分・油分・保湿成分を同時に与えることによるメリットは、何度でも保湿ができることです。
アイクリームを使ったシワ対策の一番の弱点は、一度塗ると、それ以上水分を与えられないことです。
アイクリームは油分です。
ですから、その上から水分を与えようとしてもはじかれてしまいます。
これでは、時間の経過と共に肌の水分が失われて行っても、途中で補給することができません。
これが、アイクリームを使ったスキンケアが、目元の乾燥や小ジワの根本的な改善につながらない一番の理由です。
水分・油分・保湿成分を一度のケアで与えられれば、この問題はクリアできます。
油分でフタをするわけではないので、何度でも目元に水分補給ができ、かつ、保湿成分や油分の力でその水分を長時間維持することができます。
つまり、目元が潤った状態をキープできるのです。
こうなれば、乾燥によるかさつきや小ジワはできにくくなります。
まとめ
アイクリームの保湿は一時的
目元の乾燥・シワを根本的に防ぐには『正しい保湿』を
アイクリームの役割は、あくまでも、一度に蒸発する水分量を少なくすることです。
だから、アイクリームを塗っても、当然、肌自体の水分量は増えません。
また、アイクリームを塗ると、油分の効果で肌面はしっとりします。
ですから、感覚的には満足感を得られます。
そのため、実際には水分が蒸発しているのに、その状態に気付けないことが多いです。
その結果、「いつのまにか乾燥ジワが増えている」という逆効果を引き起こすこともあります。
つまり、アイクリームを塗っても、目元の乾燥やシワの根本的な原因である肌の乾燥状態を改善することにはつながらないのです。
こう考えると、目元専用のアイテムであっても、普通の化粧品であっても、クリームなどを使ったお手入れで、満足のいく効果を見出すのは難しいことが分かります。
では、目尻や目の下の乾燥や、小ジワを根本的に改善するためには、いったいどうすればいいのか?
答えは、簡単です。
先ほどお話したように、 正しく『保湿』してあげればいいのです。
これは、目元に限った話ではありません。
乾燥肌の場合は、顔全体が目元と同様に、水分を維持する力が弱まっていることも多いです。
例えば、「どんな化粧品を使っても、なかなか乾燥やシワ・敏感肌などの肌トラブルが改善しない」という場合などです。
正しい方法で保湿をして、常に潤った肌状態を作ると、次第に、肌本来の保湿機能を回復させることが期待できます。
目元はもちろん、顔全体の乾燥肌改善にも、とても効果的なスキンケアです。
ですから、あなたが、肌の乾燥や、乾燥による肌トラブルを「本気で改善したい!」と思っていらっしゃるなら、アイクリームを使った一時的な保湿ではなく、
- 目元の乾燥を改善するための
スキンケア - ・水分・油分・保湿成分を一度に与える
・何度でも保湿ができる
この2つができる正しい方法で保湿することをおすすめします。
特に、「毎日きちんとスキンケアをしているのに肌の乾燥で悩んでいる」という場合には、この新しい保湿の方法で解決するかもしれません。
正しい保湿の方法は、今すぐこちらをクリック
更新日:2018.08.07投稿日:2017.01.11