スクラブ洗顔の効果とは?
『スクラブ入り洗顔料(スクラブ洗顔)』とは、細かいツブツブが入っている洗顔料です。
スクラブと一口に言っても、色々なものがあります。
塩や米ぬか、貝殻やクルミを砕いたもののように天然のものから、プラスチック粒子からできているマイクロビーズなどです。
私は、いまいち、スクラブの効果が分かりません。
そもそも洗顔料の目的は、顔に付着したゴミや汚れ、皮脂、メイクを落とすものです。
ゴミや汚れのあらかたは、水やぬるま湯で落ちます。
皮脂やメイクなどは、油分と相性のいい洗浄成分で落ちます。
そう考えると、洗顔料に配合されているスクラブには何の意味があるのでしょうか?
スクラブの特徴は、大きさに関わらず固形物であるということです。洗顔における固形物の効果は、その刺激でしょう。
フライパンの裏を洗う時に使う『クレンザー』のような働きです。
いわゆる研磨効果ですね。
スクラブで肌を研磨する意味は?
肌を研磨して、何の意味があるのでしょうか?
普通に考えると、研磨してまで落とすべき汚れは肌上にはありません。
「毛穴の中の汚れは?」と思われるかもしれません。
しかし、毛穴の汚れも洗顔料が入り込んで汚れを分解してくれます。
黒ずみがちだと、毛穴内に汚れが残っているように見えますが、これは、はがれかけた角質や毛穴の中が見えているにすぎません。
わざわざスクラブ剤を毛穴に入れて研磨する必要がありません。
そもそも、大きさによっては、中には入りませんしね。
そう考えると、スクラブ剤を洗顔料に入れる理由が見当たりません。
なんで入れるんだろう?というより、スクラブ入り洗顔料を使う人って、何で使うんだろう?
あえて、メリットを上げるなら刺激でしょうか・・・
スクラブ入り洗顔料で洗うと、適度に肌に刺激が与えられて、人によっては快感を感じます。
刺激は、人に中毒性をもたらす要素の一つなので、一度ハマると通常の洗顔料が物足りなくなるのかもしれません。
肌が丈夫な人にとっては大したデメリットはなく、その中毒性の気持ちよさがメリットなのかもしれませんね。
どうしてもスクラブ入り洗顔料を使うなら、しっかり調べましょう!
スクラブ剤は、固形物なので肌に刺激を与えます。
肌が丈夫な人は、あまり気にならないかもしれませんが、敏感肌や乾燥肌、アトピーに悩んでいる人が使うと、肌を傷つけ赤くなったり炎症を起こします。
私自身、過去にスクラブ入り洗顔を何度か使ったことがありますが、肌が赤くなってヒリヒリした苦い思い出があります。
その経験から、私見ですが私のように敏感肌&乾燥肌の人は、スクラブ入り洗顔は使わない方がいいと考えています。
さらに、スクラブ入り洗顔をお勧めできない理由がもう一つあります。
それは、ものによっては、環境や人体にも悪影響を与えるからです。
すべての商品がそうではありませんが、スクラブ剤にマイクロビーズを使用している洗顔料は、要注意です。
マイクロビーズとは、ポリプロピレン・ポリエチレン・ポリスチレンなどが原料で、大きさは0.5㎜以下のスクラブです。
スクラブ剤として洗顔料に使われているのですが、これが困ったものなんです。
洗顔によって洗い流されたマイクロビーズは、排水溝に流れていきます。
マイクロビーズは、あまりに小さいので、フィルターを通過して、海に流れ出てしまいます。
また、その過程で殺虫剤のような毒素や重金属など有害物質、汚染物質を吸収します。
それを魚が食べて、それを我々が食べる。
つまり、洗顔で使われたマイクロビーズが毒素を含んで、我々の体内に入り込む、という研究結果が出ています。
そのため米国では2015年10月までに、9つの州でマイクロビーズの禁止法が成立されました。
オランダでも2016年末までに排除する予定とのことです。
欧州最大の化粧品業界団体であるコスメティック・ヨーロッパも2020年までに企業へ、マイクロビーズ排除を求めています。
これに関して、日本では何も言われていません。
日本人は、魚をたくさん食べるので深刻な問題だと思うのですが。
だから、どうしても、スクラブ入り洗顔を使いたいなら、マイクロビーズの使われていないものを購入してください。
毒素の含まれていない魚を食べたいです。
よろしくお願いします。
参考: 最近、スクラブ製品が、世界的に注目されているのをご存じだろうか。(引用元:『世界が販売禁止に乗り出す、“つぶつぶ入り洗顔料”の何が危険なのか』/ITmedia ビジネスオンライン)
更新日:2017.11.21投稿日:2016.03.09