乳液

乳液とは

乳液は、化粧水とクリームの中間の性質を持つものです。

皮膚のモイスチャーバランスを整える目的で用いられ、主に水分・保湿剤・油分が配合されている。

油性成分量は少なく、水性成分量の比率が多いため、肌への伸びがよく、なじみやすい。
油っぽくなくさっぱりした使用感のため、普通肌~脂性肌用として用いられることが多い。

乳液の使用感

液状なので、肌にすばやく伸びてなじみやすく、べたつきを感じにくいものが多いです。

成分の成り立ちはクリームと共通する点が多いですが、クリームと比べてとくに違う点は、油分の量が少なく、とくに溶ける温度の高い固形の油脂分の割合が少ないことです。
また、さっぱり感のフィーリングを得るために、水中油(O/W)型の乳化でつくられたものが多いことなどです。

水相に用いる成分としては、精製水、エタノール(エチルアルコール)、保湿剤としてグリセリン、ジプロピレングリコール、1,3ブチレングリコール、ポリエチレングリコールなどの多価アルコールやソルビトール、マルチトールなどの糖類の中から、求められるしっとり効果や使用感によって選ばれます。

水溶性高分子は、使用感を左右すると同時に、水中油型乳化において、粒子を安定化して水と油が分離するのを防ぎます。
カルボキシビニルポリマー、キサンタンガム、セルロース誘導体などがよく使用されます。

油性成分としては、求められる使用感によって、液状(流動性)、半固形状(ペースト状)、固形状の油脂分の中から種類や配合量が決められます。

乳液に配合される油脂

液状の油脂分として、次のようなものがあげられます。

・炭化水素系油の流動パラフィン、スクワランなど
・植物系油
オリーブ油、ホホバ油、マカデミアナッツ油、ヒマワリ油、メドウフォーム油など
・動物系油
オレンジラフィー油、タートル油など、シリコーン系油としてジメチルポリシロキサン、シクロメチコンなど

固形の油分としては、次のようなものがあげられます。

・炭化水素系の固形パラフィン、マイクロクリスタリンワックスなどや高級アルコールのセタノール、ステリアルアルコール、ベヘニルアルコールなど

・半固形状(ペースト状):
ワセリン、ラノリン、水素添加パーム油など

乳液では固形の油分が配合される割合が比較的小さく、液状油分と半固形の油分、または場合によっては液状油分のみでつくられている乳液も多く見られます。

更新日:2018.09.05投稿日:2018.06.25

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