うるおい肌の決め手『NMF』とは?
NMFとは
NMFとは、肌の中、特に角質細胞内にある、水分を保持する働きをする天然保湿因子のことを言います。
『天然保湿因子』を英語で表すと、ナチュラル・モイスチュアライジング・ファクター(Natural Moisturizing Factor)となり、その頭文字で、NMF(エヌエムエフ)と呼ばれます。
このNMFは単一の成分を指すものではなく、ヒトがもともともっている保湿成分のことで、アミノ酸やミネラルなど、水となじみがよく水分を抱え込む機能がある成分の総称です。
NMFの役割
NMFは、空気中の水分や、真皮からの水分を吸湿して、肌に潤いを与える役割をしています。
反対に、NMFがなければ、肌は水分を保つことができません。
どれだけこまめに水分を与えても潤いにくく、また常に乾燥した肌状態になってしまうのです。
加齢と共に減少していくNMF
本来、ヒトの体は、肌を健やかに保つため、常に一定量のNMFを作っています。
NMFは、肌を構成する角質細胞が作られる過程でできる(※)ため、肌が生まれ変わる(ターンオーバー)ことで、NMFも作られていくのです。
※肌細胞のたんぱく質が変質し、アミノ酸類、乳酸、尿素、無機塩、糖類から作られます
そのため、肌の生まれ変わりがスムーズに行われていれば、NMFが一定量あり、肌が常に潤った状態を保つことができ、健やかな肌状態を保つことができるのです。
しかし、加齢や睡眠不足、疲れ、栄養不足などで肌の生まれ変わりが乱れてしまうと、本来なら垢として剥がれ落ちていく古い角質が肌表面にたまる場合があります。
すると、NMFが肌表面にたどりつかなかったり、NMFの生成自体がされなくなることがあります。
こうなると、肌は乾燥しやすく、硬く、ごわついた状態になってしまいます。
NMFを減少させる間違ったスキンケア
また、たとえNMFの生成が少なくなったとしても、肌表面に以前に作られたNMFが残ればいいのですが、NMFはどんどん減少していくものでもあります。
例えば、洗浄力の強いメイク落としや洗顔料で過度に洗顔をする、多量の汗をかく、 掻く、こするといった強い摩擦 などによって、NMFは肌から失われます。
その結果、水分を保てない、乾燥しやすい肌を作ってしまうのです。
そのため、潤いある肌を保つためには、まずは、NMFの流出を避けるために、次のような点に気を付けましょう。
- 過度な洗顔を避ける
- 肌への摩擦を避ける
- 肌の生まれ変わりを正常に保てるよう、 生活リズムを整える
- 栄養バランスの整った食事を心がける
- 疲れをためない
なお、アトピー症状が出ている肌、日焼けなどの肌トラブルが起こって肌機能が落ちてしまった肌も、このNMFの流出が起こりやすく、生成量も低下してしまいます。
NMF自体が少ないことで、保湿をしてもすぐに肌が乾燥する状態が続きます。
その結果、肌の乾燥状態が改善しにくくなってしまいます。
それでも、できるだけ早く肌を健やかな状態を作るためには、できるだけ、肌に水分がある状態を作り、肌自体が潤った状態を保つ必要があるのです。
そのためには、こまめな保湿のお手入れを行い、外からの働きかけで肌の潤いを保つ手助けすることが有効です。
NMFの働きを補い、肌の潤いを保つためには正しい方法で保湿のスキンケアをすることが効果的です。
もし、毎日保湿ケアをしているのに肌のうるおい不足を感じているなら、保湿の方法を見直すといいかもしれません。
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投稿日:2013.08.01