化粧品の選び方は人によって違います。過去にも、何度か化粧品の選び方について書きました。
ただ、こうして選んでも満足できない場合があります。私の経験ではおおよそ10%ぐらいの方が不満を抱えます。多くの場合は、2つの理由が考えられます。
どんな化粧品もイマイチな理由1
コンセプトがウソだった
その化粧品のコンセプトが嘘だった場合。
化粧品には、コンセプトがあります。多くの化粧品メーカーは、コンセプトごとにシリーズを分けて販売しています。大手になると数十種類のブランドを発売しており、人知れず消えては生まれています。
ただ、このコンセプトがクセモノで、ある程度、人の目を引かないと売れません。そのため誇張した表現を行う場合が多々あります。
例えば・・・
- 肌が白くなる
- シワやシミが消える
- アトピーが治る
- ニキビが治る
どれも肌トラブルで悩んでいる方には、喉から手が出るほど欲しい効果です。
よく使われる方法は、これらの効果と成分が掛け合わされます。「新しい独自の成分を見つけたり、開発したりした結果、飛躍的に高い効果が実現しました」というものです。
最初に言い切っておきますが、化粧品の成分で、こういった効果は実現することは不可能です。そもそも、化粧品においては、上にあげた効果を謳うことは、薬事法という法律違反です。でも、そんなこと気にしない化粧品メーカーや販売店は多いんですよね。売るためには、背に腹は変えられないということでしょうか・・・。
また、薬事法を逃れるために、これらの効果をイメージさせる『グレーな表現』をしているところもあります。CMや広告なんかでも目にしますが、「これを使い始めて、気にならなくなりました!」 「シミに悩んでいたんですが、大満足です」など。これも薬事法をクリアしているとはいえ、同罪だと思いませんか?
ただ、馬鹿正直にやっていても売上も上がらないし、会社も大きくならないのでみんなやります。あなたも化粧品からこういったイメージを持った経験があると思います。
こうして、化粧品では本来は無理な効果をイメージさせたり、誇張したりすることで、使う人が望んだ効果が得られない場合が多々あります。
つまり、合法的なウソが成立してしまいます。この場合は、そもそもその効果が無いので、いくらその化粧品を使っても満足することはありません。だから、その化粧品を使うのを止めて、違う化粧品を使いましょう。
どんな化粧品もイマイチな理由2
求めるものが違う
あなたがスキンケアに求めるものが間違っているかもしれません。
スキンケアは、肌を健やかに保つことが目的です。決して治療が目的ではありません。でも、治療目的でスキンケアを行っている方がいます。
例えば、「今ある真っ黒なシミを消したい」「深く刻まれたシワを消したい」「アトピーを治したい」などなど。これらはどれも化粧品で行うスキンケアでは不可能です。
ただ、スキンケアを行って肌が健康に保たれた結果、症状が軽減することがあります。(実際は、劇的に改善した報告もありますが・・・こういったことは、末期がんの人のガンが消えたなどの現在の医学では解明できていないレベルの話です)とは言え、こういった治療のような効果が高確率で約束されるものではありません。
もし、確実にシミやシワを無くしたいのなら、レーザー治療や整形手術のような、スキンケアとはかけ離れた手法を選ぶ必要があります。
つまり、『スキンケア』の範疇にある目的を、正確に理解する必要があるのです。
過剰な期待を持っていると、どんな化粧品を使っても満足感を得ることができずに、常にストレスを抱えることになります。こういったストレスは知らないうちに積み重なっていって、肌だけではなく精神的にも悪影響を及ぼしてしまいます。
また、いろんな化粧品をコロコロと変えるために、スキンケアを行うことで得られる本来のメリットを得ることができず、悪循環を繰り返してしまいます。こうなってしまうと本末転倒です。
まとめ
このように、まず、「化粧品のコンセプトが本当なのか?」
次に、「あなたがスキンケアに望んでいる効果が適切なものなのか?」
この2点が正しければ、あなたが満足できるスキンケアに出会える確率は飛躍的に高まるでしょう。
ちなみに、私は、化粧品に最も大切な効果は、『保湿』だと考えています。肌に適切な水分が維持されていることで、肌の回復機能が高まり、多くの肌トラブルの改善が期待できると思います。つまり、保湿をすることで、シミやシワなどの肌トラブルを軽減できるのでは?と考えています。
投稿日:2014.04.15