カネボウ化粧品(東京都中央区)の美白化粧品で肌がまだらに白くなる「白斑」被害が出たとして、1日に損害賠償訴訟を大津地裁に起こす予定だった女性6人の弁護団は30日、提訴を見送ると発表した。カネボウが11月28日、1人当たり最大で1000万円程度の補償金を支払う方針を発表したためで、弁護団は補償内容を精査し、提訴するかを検討する。(引用元:『<カネボウ白斑>被害者、一部賠償提訴見送り 補償精査へ』/毎日新聞)
白斑被害者6名が大津地裁に訴訟を起こす予定だったが、提訴を見送ると発表。 カネボウは、1人当たり最大で1,000万円程度の補償金を支払う方針を発表したため。
カネボウは白斑問題の被害者、1人当たり最大1,000万円程度の補償金と払うようです。最大1,000万円とのことなので、実際にいくらになるかは分かりませんが、間をとって、平均500万円として、白斑被害者の数は全国で1万9370人。もし、全員に500万円払うとすると、合計968億5000万円です。
カネボウは、2013年度で白斑問題の影響もあって、97億円の赤字です。そこに、「この膨大な補償額を払えるのかな?」と疑問に思いますが、親会社である花王の業績は絶好調です。花王の2013年度連結決算の売り上げは、1兆3152億円、営業利益が1246億円です。
だから、花王の1年分の利益を使えば払えそうですね。私ごときが心配せずとも、クリアできそうです。
こういったことを考えると、美白化粧品を使うなら利益の出ている大手化粧品メーカーのものを買った方が万が一の時に補償を受けられるので安心かもしれません。うちのような中小企業なら一撃で倒産です。まぁ~、どんなに利益が出たとしても、うちでは美白化粧品は作りませんが。 なぜかというと、何回か話をしたように、美白化粧品のメカニズムそのものに無理があると思うからです。詳しくは過去の記事「カネボウが美白化粧品『フレッシェル』をリニューアル」を参照ください。
それにしても、これだけの大きな問題が起きたにもかかわらず、相変わらず美白化粧品がそこら中に溢れています。
それだけ売れるし、買う人もいるということでしょう。双方に今回の白斑問題のようなリスク以上のメリットがあるということなんでしょうね・・・。
白斑のメカニズムも解明されず、また、このような事態の再犯防止策も明確ではなく、さらには、被害が長期化するであろう人への補償もなされていない現状を見ると、私なら化粧品メーカー・消費者の立場、どちらであっても怖くて使えません。
あなたが美白を手に入れたいなら、時間はかかるかもしれませんが、正しい保湿を日々続けることをお勧めします。正しい保湿をし、あなたの肌に潤いを維持させることで、本当の美白ができます。正しい保湿のやり方はこちらを参考にしてください。
投稿日:2014.12.10