グリセリン

  • 表示名称:グリセリン
  • INCIコード:Glycerin
  • 一般名:グリセリン

グリセリンは、どのように作られるのか

動植物油脂より石けんまたは、脂肪酸を製造する際の副産物として得られるが、これを脱水、脱臭などの精製をして得られる天然の皮膚成分である。

無色、無臭の粘性液体で、甘い味がする。

天然の油脂類の多くはグルセリンと脂肪酸の化合物で、現在化学合成で作られたものの比率が高くなっている。

グリセリンの性質

もっとも古くから用いられてきた保湿剤であり、非常に 吸湿性が強く、現在でも多くの化粧品に使用されている。

保湿剤として、製品の硬さや粘度を長期間一定に保持させる目的で使用される。

また、皮膚に対する柔軟剤として、製品ののび、すべりを良くする。

吸水性に優れているので、皮膚にうるおいを与えしっとり感を与え、肌へのなじみや感触の調整として幅広く配合されている。

空気中の湿気が少ない季節は高濃度配合すると、皮膚の水分を吸収してしまい、皮膚を荒らす原因となることもある。

グリセリンとヒアルロン酸ナトリウムを一緒に組み合わせると保湿の相乗効果が高まり、薄い皮膜をつくって、外気の乾燥に左右されることなく皮膚の潤いをしっかり守る。

なお、グリセリンを脱水縮合して合成したジグリセリンは、より保湿効果を高めた保湿剤である。

医薬品としては目薬や薬品の溶剤軟膏基材として使用されている。

グリセリンがよく使用される製品

主に、変性剤、保護剤、湿潤剤、柔軟剤、保湿剤、ヘアコンディショニング剤、保水剤、口腔ケア剤、口腔衛生剤、粘度低下剤などとして、化粧水や乳液、クリーム、美容液、パック、ヘアスプレー、トリートメントなどに配合。

更新日:2016.11.09投稿日:2013.11.15

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