<もくじ>
私は10代後半から20代は、ひどい乾燥肌で悩んでいました。
乾燥から、顔にかゆみやほてりを感じることもありましたし、ひどいときは、顔が赤く腫れるようなこともありました。
自分なりに『かゆみ対策』をしていたつもりですが、残念ながらまったく効果がありませんでした。
その理由は、直接、かゆみを治そうとしていたからです。
実は、正しいかゆみ対策は、かゆみではなく、かゆみの原因を改善することなのです。
顔のかゆみの一番多い原因は、乾燥肌です。
だから、かゆみを改善するためには、『乾燥肌対策』を行う必要があったのです。
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本記事を読むと…
- 間違ったかゆみ対策がわかる
- かゆみの正体がわかる
- 正しいかゆみ対策がわかる
化粧品の研究開発・製造・販売などを経て、2000年に創業。
顔のかゆみや乾燥に悩む方たちが、美肌を手に入れた成功体験をもとに説明します。
間違ったかゆみ対策
私は、10代後半から20代まで顔のかゆみに悩まされていました。
生まれつきひどい乾燥肌で、特に頬から口の周りにかけて乾燥しており、ひどいときは白い粉がふいて、フケのようにポロポロと落ちてしまいます。
これが汚くて嫌でした。
もちろん、同時にかゆみを感じますし、湿度の低い日に出かけたり、冷たい風に当たると、ヒリヒリする痛みをよく感じていました。
ひどくなると赤く腫れることもありました。
当時、私がしていたかゆみ対策と言えば、、、
- かゆみ止めの薬を塗る
- 洗顔を頻繁に行う(粉をおとすため)
- 抗炎症作用のある保湿クリームを塗る
- 氷で冷やす
などです。
それぞれのかゆみ対策を行った結果は、以下の通りです。
顔のかゆみ対策で、かゆみ止めの薬を使った結果
かゆみ止めを塗ると、しばらくするとかゆみやヒリヒリは治まりました。
でも、白い粉はポロポロと落ちました。
薬の効果が切れるのか、時間が経つとかゆみとヒリヒリが復活するので、そのたびに塗っていました。
すべてのかゆみ止めが効くわけでもなく、中には全く効かない薬もありました。
かゆみやヒリヒリなどの『苦痛』を一時的に抑えるものの、根本的な解決には至りませんでした。
白い粉がポロポロ落ちるのを防ぐ効果は、ぜんぜんありませんでした。
もちろん、乾燥肌もまったく治りませんでした。
顔のかゆみ対策として、頻繁に顔を洗った結果
顔を洗って粉を落とせば、その時はきれいになりました。
かゆみやヒリヒリは洗った瞬間だけマシになりましたが、その効果はほんの数分でした。
時間が経つと、以前より肌が突っ張ってかゆみやヒリヒリを感じて、白い粉が噴き出てきました。
今思えば、これはやってはいけない行為です。
洗顔時の、「顔をこする」という洗顔行為そのものが刺激になりえます。
また、過乾燥を引き起こし、洗顔前より肌が乾燥して、乾燥肌が悪化します。
そうなると当然、顔のかゆみやヒリヒリは以前よりひどくなります。
この時、そんなことは全く知りませんでした。
昔の私に、「過度な洗顔は止めろ」と教えてあげたいです。
顔のかゆみ対策に、抗炎症作用の保湿クリームを塗った結果
当時は、保湿クリームと言えば、油分たっぷり、やたら伸びのいいものが主流でした。
クリームを塗るとかゆみとヒリヒリは、ちょっとだけマシになりました。
あくまで、マシに感じた程度で、その効果は薬よりは、かなり弱かったです。
湿度の低い日の外出や、風が当たった際に感じる顔のかゆみやヒリヒリは軽減できたように思います。
でも、時間の経過や汗をかいたときや、衣服のこすれなどによって保湿クリームが落ちると、顔のかゆみとヒリヒリが復活しました。
保湿クリームを塗ることで、顔のかゆみやヒリヒリが軽減する理由は、肌に油分の膜を張るからです。
そのため、空気(風)や水(汗)など外界の刺激から顔の肌を守ることができて、『苦痛』が軽減します。
ようは、傷口にバンソウコウを貼るようなものですね。
傷口が空気や水に触れないことで、痛みが軽減します。
でも、保湿クリームは、バンソウコウほど強固な粘着力を持っていないため、汗や時間の経過で容易にはがれてしまいます。
また、バンソウコウそのものが傷を治す訳ではありません。
あくまで応急処置です。
保湿クリームも同じで、顔の乾燥によるかゆみの根本的な解決にはなりません。
皮膚がポロポロ落ちるのは、かなり減りました。
ただ、これも根本的な改善というよりは、皮脂で膜を張って、ポロポロを抑えているような感じでした。
抗炎症作用の成分が配合された保湿クリームも使いましたが、一般的な保湿クリームと大差ありませんでした。
顔のかゆみを氷で冷やした結果
どうしても顔のかゆみが我慢できない時は、氷で冷やしていました。
これは洗顔の強力版でした。
冷たさでかゆみがマヒして、一気にかゆみは治まります。
ただ、冷たいので長時間は氷を肌に付けることができません。
氷を肌から離すと、体温の戻りと共に、かゆみが復活してきます。
この時のかゆみは、氷を肌につける前よりも、強いかゆみを感じました。
だから、氷で冷やすことは最終手段でした。
今から思えば、氷の冷たさは肌に刺激となって、かゆみにはよくないのですが、当時は知りませんでした。
かゆみの正体は、脳だった
今から思えば、私は、かゆみの正体を知らずに、見当違いのことばかりして苦しんでいました。
かゆみは、「引っ掻きたくなるような不快な感覚」と定義されてます。
これだけだと、肌の感覚の一種だと思います。
でも、ここがかゆみ対策を間違える部分なのです。
実は、かゆみは体を守る防衛反応のひとつです。
体が有害だと判断した異物が皮膚に付いた際、かゆみを感じることによって、異常が起きている場所を私たちに知らせます。
そして、異物を掻いて取り除こうとする行動を起こします。
このことから、かゆみや掻く行為は、一種の生体防御反応であると考えられています。
肌に異物が付くと、主に『C線維』という神経を通じて、脳に刺激が伝わります。
そして、脳がかゆみを感じて、手に掻いて取り除く行動を命令します。
つまり、かゆみを感じるのは、”皮膚”ではなく、”脳”なのです。
脳がかゆみを感じているので、外部からかゆみそのものを改善することは不可能なのです。
また、かゆみを感じていない皮膚にいくらかゆみを抑える対策をしても無意味です。
それなのに、私は、必死に皮膚に対策を行っていました。
これでは、いつまでたってもかゆみは治らないのも当然と言えます。
根本的な顔のかゆみ対策とは?
では、顔の乾燥が原因となるかゆみには、どう対処すればいいのでしょうか?
かゆみの原因は、皮膚に異物が付いていることです。
だから、異物を取り除けば、かゆみは治まります。
例えば、何かのアレルギー物質が原因でかゆみを感じたとします。
その場合は、皮膚からアレルギー物質を取り除けば、かゆみは改善します。
ただ、このように取り除くことが簡単な原因であればかゆみはすぐに治まるのですが、かゆみの原因となる”異物”とは、肌に刺激を与えるもの”すべて”が含まれています。
その中でもかゆみの一番多い原因となるのは、肌の乾燥です。
乾燥肌の場合は、そう簡単に取り除くことはできません。
そのため、かゆみが長期化する傾向があります。
そして、乾燥肌によるかゆみの場合は、改善が難しい理由があります。
乾燥肌によるかゆみは、次のような順番で起きます。
皮膚が乾燥による刺激を感じる
↓
かゆみを感じる
↓
掻く
↓
肌のバリアが壊れて敏感肌になる
↓
少しの刺激でも敏感になる
↓
以前より乾燥による刺激を感じる
↓
掻く
・
・
(繰り返し)
このような繰り返しによって、かゆみが悪化する連鎖反応が起きてしまいます。
そのため、肌の乾燥状態が悪化すると共に、かゆみもひどくなり、長期化してしまいます。
だから、繰り返す顔のかゆみを改善するためには、この連鎖を断ち切らなければならないのです。
そのためには、かゆみの原因である乾燥状態を改善することが必要です。
顔の乾燥を改善するには、『保湿』がもっとも有効です。
保湿こそ、最強の乾燥肌対策です。
こういうと、あなたはもしかすると、「なんだよ~、乾燥肌に保湿がいいなんて知ってるし、やってるよ~。でも、かゆみが治まらないんだよ~」と、いうかもしれません。
私もそうでしたので、そう思うのも当然です。
それに、保湿効果は誰でも知っています。
特に、スキンケアに関心の高い女性なら、基本中の基本ですからよくご存じです。
最近は、男性でも保湿する人が増えてきていますしね。
では、ここで質問します。
あなたの考える・行っている保湿とは?
それって、本当に保湿効果がありますか?
- 過去の私のように油分たっぷりの保湿クリームを使っている
- 化粧水、乳液を使っている
- 保湿効果が高いといわれるセラミド化粧品を使っている
このような『保湿』をしてはいませんか?
一般的に言えば、このようなスキンケアを保湿というのかもしれません。
でも、私から見ると、これらは顔のかゆみの原因である乾燥肌を改善する『保湿』ではないのです。
油分たっぷりの保湿クリームをいくら塗り込んでも、顔の乾燥によるかゆみ対策に効果のある保湿はできません。
化粧水と乳液、保湿クリームを使っていても、保湿できているとは限りません。
人気のセラミドを配合したセラミド化粧品にもそんなにすごい保湿効果はありません。
確かに、セラミド不足が乾燥肌の一因ですが、セラミド化粧品で体内のセラミドを増やすことはできません。
単に、肌の上にセラミドが乗っているだけですから、汗や皮脂と共に落ちてしまいます。
あなたのかゆみが治まらない原因は、このような『間違った保湿』が原因かもしれません。
顔の乾燥によるかゆみに効果的な保湿とは?
保湿とは、角質層に水分がたっぷりと補給されており、肌表面が油分でしっかり覆われている状態を維持することです。
こうすることで、肌はみずみずしく柔らかくなります。
肌表面は、水分と油分が混ざり合って皮脂膜が形成されて、外界の刺激から肌を守ってくれます。
バリア機能も高まり、角質層の水分蒸発を防いでくれます。
このように、肌がしっかり保湿されていると肌の機能も復活して、ターンオーバーのサイクルが正常になります。
そのため、乾燥肌だけでなく、敏感肌、シミ、シワ、ニキビなど肌荒れも改善します。
このように、角質層に水分を補給して、肌表面に油分をしっかり与えることで乾燥肌によるかゆみだけでなく、多くの肌荒れにメリットがあります。
このように、保湿には、肌に水分と油分を与えることが大切です。
先ほど説明したように、化粧水などの水分だけでは過乾燥が起きて、乾燥肌が悪化します。
クリームやオイル化粧品のように、油分だけ与えても角質層に水分がなければ意味がありません。
では、水分と油分を与えればいいのかと言えば、それだけでも保湿とは言えません。
もう一つ大切なことがあります。
それは、肌に与える水分と油分のバランスです。
一般的なスキンケアの弱点は、保湿に大切な水分と油分のバランスが取れていません。
例えば、化粧水を塗ります。
この時、顔に塗った化粧水は、均一に水分を補給できているでしょうか?
場所によって、水分が多いところ、少ないところに分かれていませんか?
下手をすると化粧水が塗れていない場所もあるのではないですか?
次に、クリームやオイル化粧品でも同様のことが起きます。
このように、化粧水やクリーム、オイル化粧品を塗る際、必ず塗りムラが起きてしまいます。
塗りムラが起きると、水分と油分のバランスが崩れて保湿効果が期待できません。
保湿効果を最大限に発揮するには、水分と油分のバランスが大切です。
さらに重要なのは、それを均等に肌に塗ることです。
水分と油分をバランスよく補給するためには、化粧水と乳液や保湿クリームがひとつになっている化粧品がおすすめです。
化粧水と乳液や保湿クリームをひとつにすることで、化粧品を使うときにすでに水分と油分のバランスが整った状態で使うことができます。
ひとつの化粧品を肌の乾燥した部分に塗るだけで非常に簡単なので、水分と油分のバランスを整える難易度が一気に下がります。
そのため化粧水と乳液や保湿クリームを別々に使う場合に比べて、保湿効果もアップしました。
このように、高い保湿効果を望むなら、最初から水分補給と油分補給を一気にできる化粧品をおすすめします。
保湿に特化した化粧品を使うことで乾燥肌が改善できれば、かゆみの原因を取り除くことができます。
かゆみの原因を皮膚から取り除けば、脳がかゆみを感じることはありません。
つまり、かゆみを抑えることができます。
これこそが、最良のかゆみ対策と言えます。
顔の乾燥によるかゆみ対策【まとめ】
- かゆみ止めでは、根本的なかゆみ対策はできない
- 顔を頻繁に洗うことは、かゆみを悪化させる
- 抗炎症の保湿クリームでは、かゆみ対策はできない
- 顔を氷で冷やしても、かゆみは治まらない
- かゆみの正体は、皮膚ではなく脳が感じる感覚
- かゆみの原因である乾燥肌を改善することがかゆみ対策につながる
- 乾燥肌には保湿がもっとも効果的である
- 水分と油分を一度に補給できる化粧品を使うことで高い保湿効果が期待できる
上記に書いたように、水分補給と油分補給がひとつでできる化粧品を使うことで、高い保湿効果が期待できます。
高い保湿効果によって、乾燥肌が改善出来て、かゆみを抑えることができます。
ぜひ、本記事の内容を参考に試してみてください。
この記事があなたの美肌作りのお役に立てればうれしく思います。
ここからは、ちょっと宣伝です。
私は、2000年から、水分補給と油分補給がひとつでできる化粧品が保湿に最適だと考えていました。
そして、化粧品の開発を始めて2001年に、保湿に特化した化粧品を開発しました。
その後、10万人を超える乾燥肌で悩む方に試してもらい、自分はもちろん、私の弱い肌質が遺伝した3人の我が子にも生まれた瞬間から使いました。
その結果、今まで多くの乾燥肌をケアをしてきました。
あなたが今までやってきたスキンケアを変えることはとても大変な事です。
しかし、新しい変化の先には、保湿することでかゆみを抑えるチャンスが待っています。
もしあなたが、しっかり保湿する『かゆみ対策』に興味がある場合は、これからご紹介する、私が開発した化粧品をお試しください。きっとあなたの『かゆみ対策』に役立つはずです。
更新日:2019.01.22投稿日:2016.12.24