ちゃんと保湿してるのに顔がカサカサ!それ「効果的な保湿」ができていないからでした

「毎日、セラミドやヒアルロン酸が配合された化粧品を何種類も使って保湿を頑張っていますが、乾燥肌が良くなりません

「それどころか、最近は肌もくすんで、シミやシワが増えてきました。メイクのノリも、日に日に悪くなっていきます…」

私のもとには、日々このような質問や相談がたくさん届きます。
実は私自身も、昔は極度の乾燥肌でしたので、その気持ちは痛いほど分かります。

しかし、当時の私には『保湿』の知識がまるでなかったため、「なぜ自分だけがこんなに肌トラブルに悩まされるのだろう」と泣き寝入りするしかなかったのです。

そんな出口の見えない状況が変わったのは、化粧品業界に入ってからでした。

『保湿』とは何かを徹底的に理解し、その『保湿効果』を最大限に得られる基礎化粧品をマニアックに追及し続け、1年がかりで自らを実験台にして開発しました。

自分で言うのもなんですが、かなり無名の化粧品メーカーなのに、20年ほど前に開発した保湿化粧品が、おかげさまで今でも売れ続けています。

その間、私と同じように肌トラブルに悩む10万人を超える方に使っていただきました。

そこで今回は、肌トラブルに悩んでいるあなたに、この20年間、私と10万人以上の方が身をもって実証した『保湿効果』についてお話ししたいと思います。

ぜひ、今まで身につけた知識をいったんリセットして読んでみてください。

「保湿=水分を与えること」ではない!

まずは、『保湿』の誤解から解いていきましょう。

保湿とは、デジタル大辞泉の解説によれば、「乾燥し過ぎないように一定の湿度を保つこと」。

肌の場合、もっとも外側にある『角質層』の中に、適切な水分が保持されていることを指します。

一般的に、健康な肌の水分量(角質水分量)は約20~30%です。
そして、理想的な水分量は約40~50%といわれています。

コスメカウンターなどでチェックしてもらうと分かりますが、いわゆる「モチモチのお肌」は、少なくとも40%前後の水分量を保持している場合が多いです。

しかし、肌は常に外界の刺激にさらされているため、紫外線や乾燥した空気などの影響で簡単に水分量は減ってしまいます。

そこで、保湿効果のある基礎化粧品を使って、補ってあげる必要があるのです。

こう聞くと、「水分量を補うんだから、肌に水分を与えればいいんだ!」と思われるかもしれませんね。

実際、肌に水分を与えることを保湿だと誤解されている方が多くいます。

しかし、残念ながらこれは保湿ではありません。

なぜなら、水分は気温や体温によって蒸発してしまい、湿った状態を保てないからです。

一時的に湿った状態は、保湿ではなく、ただ肌が濡れているだけですよね。

短時間で水分を蒸発させるのではなく、一定の間、肌の中にとどめてこそ『本物の保湿』と言えます。

『保湿効果』に欠かせない成分は2つだけ!

それでは、水分の蒸発を防いでくれるものは何でしょうか?

それは『油分』です。

水分の蒸発を防いで保湿するためには、油分が絶対に必要となります。

もっともナチュラルな油分は、私たちの肌から分泌される『皮脂』です。

分泌されすぎるとテカリやニキビの原因にもなるため、嫌われがちなのですが、水分を保持するためには欠かせません。

つまり、保湿とは「良質な油分によって適切な水分の蒸発を防ぎ、その水分が肌に保持されている状態」です。

効果のある保湿をしたいなら、水分と油分の両方が不可欠と言えます。

化粧水だけで保湿はできない!

ここで質問ですが、「保湿効果が期待できる基礎化粧品」と聞いて思いつくアイテムは、何でしょうか?

使う順番から言って、一番に思いつくのは『化粧水』、という方は多いと思います。

しかし、実際は化粧水だけで十分な保湿効果は得られません。

化粧水の目的は『水分補給』

そもそも化粧水の目的は、肌の『水分補給』です。

化粧水は、どのブランドの物でも、ほとんどの成分は『水』です。

保湿成分も少し入っていますが、油分は入っていないものが多いです。

化粧水を使うと肌に水分が補給されるため、確かにうるおうのですが、それは一瞬です。

気温や体温などによって、水分はどんどん蒸発していきます。

保湿効果とは、うるおいを維持する状態を作り出すことです。

一時的なうるおいを、保湿効果と呼ぶことはできません。

化粧水の目的は水分補給。保湿効果は期待できない

化粧水は、むしろ肌を乾燥させる!?

化粧水の2つめの問題点は、「逆に肌を乾燥させてしまう」ということです。

これを『過乾燥』と言います。

たとえば、濡らした新聞紙をイメージすると分かりやすいです。

いったん濡れた新聞紙が乾くと、なぜかパリパリになりますよね。

これは、水分が蒸発する時に、もともと新聞紙の中にあった水分まで持っていかれるからです。

私たちの肌も同じで、肌表面が濡れると、乾く際に肌内部の水分も一緒に蒸発してしまいます。

水仕事の多い人の手が乾燥して荒れやすいのも、これが原因です。

つまり、水分だけをいくら補給しても、乾燥肌は改善されるどころか、悪化することさえあります。

もしスキンケアに化粧水しか使わないなら、何もやらない方がまだいいかもしれません。

化粧水だけを使うと過乾燥を起こすため、保湿効果は期待できない。

『うるおう化粧水』でも十分な保湿はできない!

数年前から、大手を始め多くの化粧品メーカーが『うるおい系の化粧水』を販売しています。

あたかも、化粧水一本で保湿効果があるような商品名や説明ですから、それを信じて、化粧水だけを使用している方が増えている感もあるほどです。

しかし、実際はどうでしょうか?

たとえば、「有名な保湿成分が従来品の10倍!」と言われると、10倍の保湿効果があるような気がしますが、実際は大して変わらないこともあります。

化粧水は、そもそもほとんどの成分が水ですし、水分の蒸発を防ぐ油分がない以上、劇的な保湿効果は望めないからです。

保湿成分を10倍にしたからといって、保湿効果が10倍になるとは限りません

特に乾燥肌や敏感肌の方が、「うるおう化粧水だから、これだけで保湿OK♪」と思い込んでケアを続けてしまうと、後々深刻な肌トラブルが起きることもありえます。

化粧水は、どんなものであれ、基本的には『水分補給』が目的である、ということを忘れないでおきましょう。

化粧水の後に乳液やクリームをつけても保湿しにくい3つの理由

「私は化粧水だけ使ったりしないわよ!ちゃんと、その後に乳液やクリームをつけてるわ!」という方も多いですよね。

確かに、乳液やクリームの目的は油分の補給です。

ですから、水分の蒸発を防ぐ効果が期待できます

実際、スキンケアの基本は「化粧水で水分補給→乳液・クリームでフタをする」と教わった方が多いと思いますし、実践されている方も多いでしょう。

しかし、この方法には保湿効果という点で、3つの大きなデメリットがあるのです。

水分が蒸発しやすい

この方法では、化粧水を使った後に、すぐに乳液やクリームを塗らなければなりません。

もし、時間が経過して過乾燥が起きてしまえば、保湿効果どころか、逆に乾燥してしまうからです。

特に暑い夏、扇風機やエアコンの風を浴びながら化粧水を塗ろうものなら、瞬時で蒸発します。

冬に使う暖房の風も同様です。

でも、忙しい朝などは、複数のアイテムをすぐに順番につけていくのは大変ですよね。

実際、さっきつけた化粧水が、気づいたらすっかり蒸発していた…ということもよくあります。

水分と油分の比率が安定しにくい

化粧品で十分に保湿効果を得るためには、「水分と油分のバランス」が大切です。

たとえば、化粧水で補給した水分よりも、乳液やクリームで補給した油分のほうが過剰だった場合、肌がオイリーになったり、ニキビができやすくなったりします。

逆に、油分が少なすぎても、今度は水分が蒸発しやすくなります。

つまり、複数のアイテムを「それぞれちょうどいいバランスで使う」のは、意外と難しいのです。

均等に肌に塗りにくい

水分と油分は、バランスも大事ですが、さらに重要なのはそれを均等に肌に塗ることです。

たとえば、あなたの顔全体が乾燥しており、保湿するために化粧水を塗ります。

果たして、顔全体に均一に塗れているでしょうか?

化粧水は色がついているわけではないので、塗ってしまえば、どこにどれだけ塗れたのか分かりません。

さらに、時間経過によって、少なからず蒸発していきます。

もちろん、乳液やクリームも同様です。

化粧水だけしか塗れていない部分、乳液やクリームしか塗れていない部分は、保湿効果が期待できません。

化粧品の種類がこんなに増えた本当の理由とは

最近、化粧品はどんどん細分化されています。

化粧水前に使う導入液(ブースター)や、化粧水後に使う美容液(セラム)。

さらに、化粧水と美容液の中間のような『化粧液』や、フェイスオイル、ジェル…

しかも、それぞれ「美白」「エイジングケア」「目もと用」など、さまざまな目的別・部位別にも分かれているため、選択肢が多すぎて困ってしまいますよね。

なぜ、こんなにたくさんの化粧品が存在するのでしょうか?

化粧品を作っている私があえて言うなら、おそらく「たくさん種類を出したほうが儲かるから」だと思います。

たとえば、ブランド物の基礎化粧品をライン使いすると、それだけで10万円近くかかることも珍しくありません。

基礎化粧品は、「高価なものほど効き目がある」という消費者側の刷り込みが強いため、安いものはむしろあまり売れないという、特殊な分野でもあるのです。

もちろん、それだけの大枚をはたいて、高い保湿効果があれば納得できます。

でも、一度化粧品の原材料をよく見てみてください。

高価な化粧品のほうが、色々な成分が入っていることが多いのですが、主な成分は、安価な化粧品とそれほど変わらないこともあります。

実際、「某国民的クリームの成分が、某ブランドの高級クリームの成分とほぼ同じだった!」と話題になったこともありました。

もちろん、化粧水・乳液・クリーム・美容液、その他の基礎化粧品に保湿効果がまったくないとは言いませんし、一定の効果はあると思います。

ただ、「もっとリーズナブルで、良い方法があるのでは?」と思えて仕方ないのです。

ユーザーからすると、アイテムの種類が増えて、使い方も複雑になり、時間もお金もかかる。

それが今の化粧品事情です。

保湿効果を最大限に得られる方法とは

以上をまとめますと、保湿効果を最大限に得られる化粧品は、以下の3点が重要となります。

  1. 短時間で保湿できること(過乾燥対策)
  2. 水分と油分のバランスが理想的であること
  3. 水分と油分を顔全体に均一に塗れること

この3点をすべて満たすためには、化粧水・乳液・クリームをそれぞれ別に使う方法では難しいことがわかります。

化粧品が分かれていることは、わずらわしさや時間、お金ばかりが無駄にかかってしまい、肝心の保湿効果はさほど期待できない、と言ってもいいでしょう。

だから私は、「もっと効率よく、コストも抑えられて、保湿効果の高い方法はないのか?」と考えるようになったのです。

そして、やっと、効果的な保湿方法にたどり着きました。

もし、あなたが、効果的な保湿ができるスキンケアをお探しなら、ぜひ一度お試しください。






































































































更新日:投稿日:2018.02.12

この記事があなたの役に立ったなら、あなたのお友達にも教えてあげてください。
以下のSNSボタンをクリックするだけでOKです。

アースケア代表・化粧品開発者

井上龍弥

2000年アースケアを創業。保湿に特化したアクシリオの開発・販売を手掛ける。起業家ならではの人生観や自身の超がつく敏感肌・乾燥肌の経験談が愛用者に人気。

スキンケア情報一覧

目次