乾燥肌は、敏感肌、シミ、シワ、ニキビなど肌荒れの原因となっています。
だから、肌荒れを改善するためには、乾燥肌対策を成功させることが近道です。
乾燥肌対策を成功させる一番の美肌効果は、『保湿』です。
『保湿』によって、角質層を水分・保湿成分で満たし、肌表面を油分・保湿成分で覆うことで皮脂膜が肌を守ります。
バリア効果が高まり、水分の蒸発を防ぎます。肌の潤いを維持することで、肌の機能が高まり、肌荒れ改善が期待できます。
このように保湿効果は乾燥肌に対して、絶大な威力を発揮しますが、もうひとつ乾燥肌対策に不可欠な要素があります。
それは、『安全性』です。
多くの場合、乾燥肌が悪化することで、皮脂膜が薄くなり外界からの刺激に弱くなる敏感肌も併発します。
肌の乾燥によって敏感肌になると、外界の刺激によって、シミ、シワ、ニキビなどの肌荒れになります。
このように、非常に刺激に対して弱くなっている肌には、安全性は欠かせない要素です。
つまり、乾燥肌対策に必要なのは、『保湿効果』と『安全性』です。保湿効果と安全性がそろってはじめて乾燥肌対策が成功します。
私はこの考えのもと、化粧品業界に入った1997年から、乾燥肌対策を成功させる保湿効果と安全性について徹底的に調べました。
当時は化粧品研究や製造現場に配属してもらっていたので、その際に作った研究者の人脈をフル活用することもできました。
そこで知ったのは、一般的に言われているスキンケアの保湿に保湿効果がないこと。
安全だといわれている化粧品が安全ではないことでした。
乾燥肌対策に必要なものは『水』?
乾燥肌対策と言われると、一番に思いつくのは『水分補給』です。
私たち人間は、水がないと生きていけません。
当然、飲料としても必要ですが、体の機能を働かせるためにも必要不可欠なのです。
「どんな肌が理想ですか?」と尋ねると、よく「赤ちゃんの肌」と言われます。確かにプニプニしてて気持ちが良いものです。
皮膚の構造も同じなのに、大人と赤ちゃんとでは、なぜこんなにも違うのでしょうか?
赤ちゃんの体は80%が水分です。
これは、生きるのに必要なのはもちろん、これから細胞が成長するために必要だからです。
ところが成人して年を重ねるとドンドン体内の水分は少なくなっていきます。
そして、肌はどんどん乾燥して、カサカサの乾燥肌になります。
乾燥肌になり、さらに悪化すると、かゆみを感じて肌荒れを引き起こします。
水分が少なくなって乾燥肌になる原因はいくつかあります。
そのひとつがヒアルロン酸です。
体が水分を溜めるためにヒアルロン酸があるのですが、これが減っていきます。
20歳を100%とすると、30歳で65%、50歳になるとわずか45%になります。
そのため、乾燥化が進み、肌が本来持っているターンオーバーや回復力、バリア機能が衰え、シミやシワができるのです。
野菜でも水がなくなるとシワシワになったり、色が変わりますよね。
それと同じです。
野菜のようにシワができたり、肌の色が変わるだけでも嫌なのに、私たちの肌の場合、かゆみを感じて肌荒れを引き起こし、ヒリヒリとした痛みに苦しむことになります。
また、多くの人は乾燥肌によってシミやシワができると、エステに行ったり、高級化粧品を使ったりします。
確かに一定の効果はあるかもしれませんが、その前に、原因である乾燥肌対策をしなければ、エステや高級化粧品にかけたお金や時間が無駄になります。
また、乾燥肌対策をしないと、せっかくエステに行ったり、高級化粧品を使って、乾燥肌を一時的に改善してもまたかゆみや肌荒れなど、以前と同じ肌トラブルが発生します。
だから、乾燥肌には、最初に肌に水分を補給することによって、肌の回復機能を復活させて健康な状態に戻すのが先決なのです。
「風邪は万病のもと」と言いますが、乾燥も風邪と同じように「乾燥は、肌トラブルの元」です。
だから、乾燥肌には水分をたっぷりと与えてください。
でも、水分を与えるだけでは乾燥肌対策とは言えません。
乾燥肌対策に水だけを与えるのは危険
乾燥肌対策に水分補給は必須です。
でも、ただ与えるだけだと『過乾燥』を起こして、以前の肌より乾燥肌が悪化します。
過乾燥とは、肌についた水分が体温によって蒸発する際に、肌の中の水分まで持っていってしまいさらに乾燥するという、乾燥肌にとって非常に恐ろしい現象です。
この過乾燥が原因となって、かゆみや肌荒れなどの肌トラブルが引き起こされます。
例えば洗顔後、顔を拭いて化粧水を塗っただけでは、その後、過乾燥が起きて、さらに乾燥肌が悪化します。
お風呂上りに、水でぬれた髪がおでこや耳元、首元に触れても過乾燥は起きます。
お風呂上りにタオルで体を拭いても肌に水分は残っているため、過乾燥は起きます。
水分が肌の上にのった状態は過乾燥が起きるので、乾燥肌への刺激となります。
だから、肌が水にぬれた状態を、そのまま放置することは絶対に避けましょう。
では、乾燥肌を悪化させる恐ろしい過乾燥はどうすれば防げるのでしょうか?
過乾燥を防いで、角質層に水分を維持するためには、良質で適度な油分と保湿成分が必要です。
乾燥肌対策には、油分も与えましょう
最近の化粧品は、多機能なものが増えてきました。
シミやシワ、ニキビを改善する機能など、いろいろなものが付加されています。
でも、こういった化粧品を売らんがために美容効果をたくさん詰め込むと、一つ一つの効果は落ちていきます。
化粧品の限られた容量の中に、色々な目的の成分を配合することは無理ですから、これは当たり前のことです。
その結果、どれもが中途半端な効果となって何の美容効果も期待できないことになります。
あなたも今までいろいろな多機能化粧品を使ってきて、まったく美容効果がなかったという経験があるのではないでしょうか?
私は、乾燥肌の人がキレイ肌になるためには、まず最初に、肌本来が持っている回復機能を、できる限り改善することが必要だと考えています。
そして、その方法こそが、今や90%以上の女性が悩んでいる乾燥肌への対策です。
乾燥肌対策としては、『保湿効果』を得ることがもっとも重要です。
だからこそ、まずは徹底的に保湿を行うことで肌を元の状態に戻し、その後にシミやシワ、ニキビなど、個々の肌トラブル改善を行って行くことがキレイ肌への近道です。
正しく保湿を行うと、シワやシミ、ニキビにもいい効果が生まれます。
実際に、厚生労働省は、「乾燥が原因となるシワに保湿効果の高い化粧品が効果的である」という機能性の表示を認めています。
シミは、新陳代謝の衰えが大きな原因です。
新陳代謝の衰えは、乾燥肌によって肌の機能の低下が主な理由です。
だから、乾燥肌を改善することで肌機能が正常になれば、新陳代謝の活性が期待できます。
ニキビは、皮脂が過剰に分泌されることが主な原因です。
皮脂の過剰分泌は、乾燥によるものや、乾燥によるバリア低下から肌が過敏になったことによる刺激によっても促されます。
肌が乾燥していると、外界の刺激にも過敏に反応してしまうため、肌を守ろうと皮脂が過剰に分泌されます。
だから、乾燥肌を改善することにより、外界からの刺激にも強くなり、皮脂の分泌を抑えることができます。
皮脂の分泌を抑えられると、ニキビ改善にも期待できます。
このように、多くの肌トラブルは乾燥肌が原因です。
だから、乾燥肌の人はシワやシミ、ニキビなどのケアに取りかかる前に、まずは保湿を徹底的に行なってください。
『急がば回れ』です。
ちなみに、乾燥肌の人がキレイ肌になるためにもう一つ必要な物があります。
それは、美容効果ではないため今回は省きました。
また、あまりにも当たり前すぎてわざわざいうことでもないのかな、と感じたのですが、でも念のためにいっておきますね。
キレイな肌になるために必要なものとは、それは『安全性』です。
乾燥肌は非常に刺激に弱くなっています。
だから、可能な限り刺激の少ない、高い安全性が必須となります。
安全性が乾燥肌を直接的に改善するわけではありませんが、それを構成する要素が乾燥肌の悪化を防ぎ、保湿効果をさらに高めるという意味では、非常に重要な役割を果たすといえます。
また、かゆみや肌荒れなどの肌トラブルを起こしていても、安心して使えます。
乾燥肌対策には、『保湿効果』と『安全性』
『保湿効果』と『安全性』
この2つが揃ってこそ、乾燥肌の人が安心してスキンケアを行えると思います。
当たり前といえば当たり前すぎて笑ってしまうのですが、ものすごく大切な要素です。
私は、2001年に起業したのですが、当初は他社製品の販売とOEMが主要な業務でした。
OEMとは、化粧品を作りたい化粧品メーカーの依頼を受けて、企画・製造することです。
サラリーマン時代に培った化粧品の知識でOEM事業を行う中で、つくづく保湿の重要性に気づかされました。
だから、私は、『保湿』と『安全性』に特化した化粧品を取り扱いたいと考え、いろいろな化粧品を取り寄せテストしました。
しかし残念ながら、今でいうと、無添加化粧品やオーガニック化粧品、やたら泡立ちのいい洗顔料など、『効果』ではなく『使用感(テクスチャー)』を追い求めた化粧品ばかりでした。
もちろん、このような化粧品を好む方もいるでしょう。
実際には、このような化粧品のほうがよく売れています。
でも、私にとって、化粧品に最も大切な要素は、保湿と安全性です。
例え、売れている化粧品だとしても、それ以外の効果は、乾燥肌対策に必要ありません。
ただ、当時は残念ながら、私の理想とするような保湿と安全性に特化した化粧品を見つけることができませんでした。
かなり探したのですが…。
だからといって、簡単にあきらめるわけにはいきません。
私のモットーは『なければ作る』です。
そこで、私はそれまでの知識と技術を活かして保湿と安全性に特化した化粧品を自分で作ることにしたのです。
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更新日:2019.01.15投稿日:2013.07.31