ニキビケアがわかる|原因からタイプ別のケア方法まで解説

  • ニキビケアをしているのに、よくニキビができる
  • やっと消えたと思ったら、繰り返しニキビができる
  • 一度、ニキビができると、なかなか消えない

このようなことが続くと、「このままニキビ肌が一生続いて、消えない跡が残ったからどうしよう……」と不安になりますよね。

ニキビには、3つのタイプがあります。

  • しこりニキビ
  • 乾燥ニキビ
  • 大人ニキビ

ニキビ肌をキレイにするには、タイプに合ったニキビケアをすることが大切です。

ニキビケアをしているのに、ニキビができる場合、タイプに合ってないケアをしている可能性が。
間違ったニキビケアは、いつまでもニキビが消えなかったり、繰り返しできたり、ニキビ跡が残りやすくなります

そこで、この記事では、
『ニキビケアをしているのに、ニキビに悩んでいる人向け』のケア方法を紹介します。

具体的には、

  • すべてのニキビに役立つケア方法
  • ニキビタイプに合ったケア方法

を分かりやすく説明しています。

ぜひ、ニキビに悩んでいる方は参考にして、ニキビのないキレイな肌を目指しましょう

ニキビができる原因とは

効果的にニキビケアをするためには、ニキビの原因を知ることが大切です。
ここでは、ニキビの原因について説明します。

皮脂の過剰分泌・毛穴詰まりが原因でニキビができる

皮脂は毛穴の中にある皮脂腺から分泌されます。
通常、皮脂は分泌されると毛穴の外へ自然に排出されます。

でも、思春期、気温の上昇、糖や脂肪の取り過ぎなどで、皮脂が過剰に分泌されると、毛穴からスムーズに排出できなくなります。
排出が追いつかなくなった皮脂は、次第に毛穴に詰まるように。

その結果、毛穴に詰まった皮脂をエサにするニキビ菌が増え、ニキビができたり、症状の悪化へとつながります。

生活習慣によるニキビができる原因

生活習慣の中で、何気ない行為や気づかないうちに、ニキビの原因になっていることがあります。

睡眠不足・ストレス・糖分や脂肪分の多い食生活などの生活の乱れは、ニキビができる原因になります。
このような原因でできるニキビは、決まった場所にできる傾向にあります。

ちなみに、私の場合、寝不足でできるニキビは、顔の中心線にできます。

また、ニキビができている部位に、髪が直接触れるようなヘアスタイルやファッションアイテムなども肌に刺激を与えるのでNGです。
ニキビ肌に刺激を与えることで症状を悪化させる原因になります。

特に注意して欲しいのは、ついニキビをつぶしてしまうことです。
ニキビをすぐに消したい気持ちは分かりますが、症状を悪化させる原因や跡が残りやすくなるのでやめましょう。

肌の乾燥がニキビの原因に

私たちの肌は、肌内が水分で満たされていることで、柔軟で美しく保たれています。
また、見た目の美しさだけでなく、みずみずしい肌による高いバリア機能によって、外部の刺激から守られています。

肌のバリア機能は、加齢や紫外線、肌に合わないスキンケアなどによって機能が低下します。
特に、敏感肌や乾燥肌の方は、突然、バリア機能の低下が加速することも

バリア機能が低下すると水分量を保てなくなり、水分の蒸散量が増えて、肌が乾燥します。
乾燥した肌はバリア機能の低下を補うために過剰に皮脂を分泌します。

その結果、皮脂の排出が間に合わず、毛穴詰まりの原因に。
本来なら、肌を守るために分泌された皮脂が皮肉にもニキビを増やすことになります

さらに、乾燥によってはがれる肌の角質層が毛穴を塞いでしまい、毛穴詰まりの原因になることもあります。
肌が乾燥することで起こる皮脂の過剰分泌と、乾燥によって剥がれる角質がニキビの原因になります。

すべてのニキビに共通するニキビケアの基本

ニキビの原因はさまざまですが、どのタイプにも共通するケアの基本を紹介します。
どれも必須のニキビケアなので、必ず行いましょう。

メイクとクレンジングでニキビケア

長時間のメイクは毛穴詰まりやニキビを悪化させる原因になります。
メイクそのものがニキビ肌の負担にも。

そのため、帰宅後はすぐにメイクを落とし、保湿などのスキンケアを行いましょう

また、外出時はアイメイクと口紅のみの必要最低限のポイントメイクにしたり、休日はメイクを休んだりして、ニキビ予防を心がけましょう。

洗顔でニキビケア

ニキビの改善には、「正しい洗顔」で毛穴をキレイにすることが重要です。
そこで、洗顔の基本について説明します。

ゴシゴシこすらない

ニキビの原因は、毛穴に皮脂が詰まることです。
そのため、毛穴をキレイにしたいと考えてしまいがち。

でも、ゴシゴシこすって洗うのは厳禁です。
たとえ毛穴がきれいになっても、ゴシゴシこする刺激がニキビの原因と悪化を引き起こす可能性があります

洗顔料をたっぷり泡立てたとしても、ゴシゴシこすることは止めましょう。
洗顔料の泡は、それほど肌への刺激を防いでくれません。

また、洗顔ブラシの使用も控えましょう。
特に炎症を起こしているニキビができている部位に使うと、悪化するので厳禁です。

洗顔料は、皮脂の分泌量が多いTゾーンを中心に顔全体を包み込むようになじませて洗います。
摩擦によって肌にダメージを与えないように、指の腹を使って優しく洗うようにしましょう。

よくすすいで、洗い残しを防ぐ

洗顔後は、ぬるま湯でよくすすぎましょう。
すすぎを適当にすると、洗顔料や汚れが肌に残ってしまい、肌への刺激になります。

肌への刺激はニキビ肌には厳禁!
とくに、ニキビができやすい髪の生え際などは、すすぎ残しがないかどうか鏡でチェックしましょう

特に、髪の生え際にニキビができやすい人は、要注意。

タオルで拭くときはこすらない

洗顔後は、清潔なタオルで肌を軽く押さえるようにして水分を拭き取りましょう。
こするように強く拭くと摩擦が起きて、肌への刺激になります。

タオルは乾燥しているために、洗顔時よりも格段に強い刺激になるので注意が必要です。
洗顔後は、柔らかいタオルで押さえる程度に水分を拭き取るのがニキビ肌に負担をかけないコツです。

毎日のスキンケアでニキビケア

毎日のスキンケアでニキビケアができます。
その反面、間違ったスキンケアは、ニキビの原因に。

正しいスキンケアで、ニキビを防ぎましょう

正しい保湿でニキビを防ぐ

肌のバリア機能が低下しているニキビ肌は、角質層の水分が失われている状態です。
そこで、保湿効果の高い化粧水や乳液、美容液、オールインワンジェルなどのスキンケア商品で保湿して、乾燥から肌を守る必要があります

特に、乾燥が原因のニキビ肌は、通常よりも保湿効果の高い保湿ケアが重要です。

紫外線対策でニキビを防ぐ

紫外線のダメージを受けた肌は、バリア機能が低下して乾燥します。
乾燥した肌は、皮脂の分泌を促すため、ニキビができやすくなります

さらに、肌の炎症やニキビ痕の色素沈着を招く原因になるため、外出時はしっかりとした紫外線対策が必要です。

ただし、刺激の強い日焼け止めは肌にダメージを与えたりニキビを悪化させたりするため、使わないようにしましょう。
ニキビの原因になる肌への刺激を防ぐためには、「紫外線吸収剤不使用」で、「SPF20~30、PA++」程度の日焼け止めがおすすめです。

ライフスタイルでニキビケア

ライフスタイルを見直すこともニキビケアにつながります。

ストレス解消でニキビケア

ストレスは、ホルモンバランスを乱して皮脂の分泌を促すといわれています。
また、顔にできたニキビが気になってストレスに感じることも。

そのため、自分にあったストレス発散方法を見つけることが大切です。
おいしいものを食べたり、旅行に行ったり、運動などを積極的に行いましょう。

睡眠を整えてニキビケア

睡眠不足が続くと体内のホルモンバランスが乱れて、皮脂の分泌量が増えるといわれています。
そのため、熟睡できる環境を整えて、質の高い睡眠を取るように心がけましょう。

質の高い睡眠を取る方法は、、、

  • 寝る3時間前に食事を済ませる
  • 軽い運動を寝る2時間前までにする
  • お風呂の温度は、39度程度のぬるま湯
  • 寝る前に飲酒やコーヒーなどカフェインを摂取しない
  • 寝る前に、スマホやテレビを見ない
  • 起床後、太陽の光を浴びて、朝食をとる
  • など。

出来る範囲から取り入れていきましょう。

栄養バランスを整えてニキビケア

スイーツや揚げものなど、糖分や脂が多く含まれている食品を取りすぎるとニキビができやすくなります。
ニキビができにくい肌作りには、必要なビタミン類が含まれる緑黄色野菜を取るなど、栄養バランスの良い食生活を心がけてください。

また、どうしてもビタミン類が不足しそうなときには、サプリメントで補ってもいいでしょう

身の回りを見直してニキビケア

繰り返しニキビができる場合は、身の回りを見直しましょう。
気づかないいニキビの原因が潜んでいるかも。

服装を見直すニキビケア

ショールやマフラー、マスクなどがニキビに触れると、その刺激が悪化の原因になります。
また、ナイロンやポリエステルなどの化学繊維は摩擦帯電によって肌を刺激し、ニキビができやすい状態になります。

そのため、ニキビができている部位には、衣服が触れないように心がけましょう。
静電気が起きる場合は、身に付けるものの素材も見直しましょう

髪型を変えてニキビケア

髪がニキビに触れると刺激になり、悪化の原因になります。
後ろでまとめたりヘアピンでとめるなどして、髪がニキビや肌に触れないようなヘアアレンジを心がけましょう。

特に、髪の生え際やおでこにニキビができやすい人は、髪型に注意してください

メイク用品を清潔にするニキビケア

使用後のスポンジやパフには、ファンデーションや顔の皮脂、ホコリが付着しています。
これらをエサにする雑菌の繁殖は、ニキビの発生や悪化を招く原因となります。

使用後のスポンジやパフは面倒でも、、、

  • 毎回キレイに洗う
  • 頻繁に交換する
  • 使い捨ての商品を選ぶ

などメイク用品を清潔に保つように心がけましょう。

ニキビタイプ別ケア

ニキビには、3つのタイプがあります。

  • しこりニキビ
  • 乾燥ニキビ
  • 大人ニキビ

れぞれのニキビタイプにあったケアをすることが大切です。

ここでは、ニキビのタイプ別のケア方法について紹介しています。
自分のニキビのタイプにあった適切なケア方法を見つけてください。

特に、ニキビケアをしても、なかなか消えない、繰り返しできる人には、必見の内容です。

しこりニキビ

皮膚の中心に膿が溜まり、赤く腫れて軽い痛みを伴うものは、一般的にしこりニキビと呼ばれています。
しかし、しこりニキビの多くは、小さな傷に細菌が繁殖してできる毛嚢炎の可能性があります

毛嚢炎は、進行すると激痛や硬いシコリを感じるのが特徴です。
また、黄色ニキビの悪化によるしこりニキビも毛嚢炎に進行する場合があります。

毛嚢炎は、ニキビではありません。
毛嚢炎は、皮膚病の一種です。

激しい炎症を起こしているため、自己判断でセルフケアせず、皮膚科医に相談しましょう
症状が悪化すると炎症が皮膚の深部にまでおよび、ケロイド状の痕ができて取り返しのつかなくなる場合があります。

そのため、皮膚科での早めの治療をおすすめします。

乾燥ニキビ

肌は、加齢や紫外線、間違ったスキンケアなどによって、バリア機能が低下します。
そのため、皮膚の表面にある角層部分の水分量が保てず、水分の蒸散量が増えて、うるおいが失われた乾燥状態です。

水分量が減少した肌は硬くなり、はがれやすくなります。
剥がれた皮膚は、肌表面に溜まり、毛穴を塞ぎます。

乾燥によって毛穴が塞がれた肌状態は、ニキビができる原因になります。

乾燥ニキビは、保湿効果の高い保湿化粧品で、水分と油分、保湿成分を補給しましょう。
さらに保湿効果を高めたいときは、高保湿化粧品を使うといいでしょう。

高保湿化粧品の選び方は、「効能試験(抗シワテスト)評価済み」の表記が参考になります。
効能(抗シワ)テストとは、高い保湿力によって、乾燥による小じわを目立たなくする効果を評価する試験です。

つまり、効能(抗シワ)テストをクリアした化粧品は、高い保湿効果を有していることになります。
そのため、乾燥が原因でできる乾燥ニキビには効能(抗シワ)テスト済みの保湿化粧品がおすすめです。

大人ニキビ

20代以降になってできる大人ニキビは、ホルモンバランスの乱れが主な原因です。
女性の場合は、男性に比べてホルモンバランスが乱れやすいので、大人ニキビに悩む人が多い傾向が。

ホルモンバランスが乱れると、肌のターンオーバーが正常に機能しなくなり、古い角質がはがれ落ちずに蓄積します。
そして、毛穴詰まりを起こして、頬、フェイスライン、口もと、あごなどを中心に大人ニキビができます。

ホルモンバランスを自分でコントロールするのは難しいので、原因を取り除くよりも、肌の環境を正常に整えるようにしましょう

ストレス解消や質の高い睡眠が効果的です。
また、ターンオーバーを促すために、肌にやさしいピーリングをするのもいいでしょう。

ターンオーバーが乱れている原因には、肌が乾燥していることもよくあるので、その場合は、前述の乾燥ニキビの項目を参考にして、高保湿化粧品を毎日のスキンケアに取り入れてください。

ケアしても繰り返しできるニキビの原因とケア方法

きちんとケアしているのに、繰り返しできるニキビに悩む人も多いでしょう。
ここでは、繰り返しできるニキビの原因やケア方法を説明します。

アクネ菌

アクネ菌は誰の肌にも存在している「常在菌」です。
でも、増殖すると肌に炎症を起こしてニキビの原因になります。

毛穴に詰まった皮脂や角質はアクネ菌のエサに。
また、空気に触れることを嫌うアクネ菌の格好のすみかになって、増殖していきます。

アクネ菌に対処したニキビケアには殺菌成分配合の化粧品を選びましょう
殺菌成分配合の化粧品でアクネ菌の繁殖を抑えます。

同時に、保湿ケアも心がけましょう。
保湿することで、皮脂の過剰分泌を抑えて、角質による毛穴の詰まりも予防できます

アクネ菌のエサと住処を奪うことで、増殖を防ぎます。
特に、皮脂の分泌量が増える思春期は、アクネ菌対策と保湿ができるスキンケア商品がおすすめです。

コメド

コメド(面ぽう)とは、炎症を起こす前の小さな白ニキビのことです。
すでに炎症を起こしている赤ニキビや黄ニキビの近くに予備軍としてできます。

目立たないので放置していると、皮脂が詰まったコメドにアクネ菌が繁殖して次々と炎症を起こし、赤ニキビや黄ニキビになります。

コメドのケアは、皮膚科での治療がおすすめです。
殺菌効果のある塗り薬などで毛穴詰まりを改善するコメド治療です。

コメドは、できる前に予防することも大切です。
洗顔で肌を清潔に保つことで、毛穴詰まりの予防になります。

洗顔後は肌の乾燥を防ぐために、保湿することが大切です。
肌を清潔に保って、保湿することでコメドを防ぐことができます。

肌のバリア機能・ターンオーバーによる代謝の低下

肌を外部の刺激から守るバリア機能や、肌のターンオーバーを促す代謝機能が低下すると、皮膚のうるおいが失われていきます。
肌の乾燥が進むとニキビができやすくなって、ニキビが再発することも

肌のバリア機能やターンオーバーを促す代謝機能の低下は、加齢によって起きます。
残念ながら、加齢を防ぐことはできません。

そこで、スキンケアやライフスタイルによって、機能の低下を補う必要があります。

洗顔や入浴後は、速やかに高保湿ケアを行いましょう
さらに、十分な睡眠や、バランスの良い食事を心がけることもニキビ予防になります。

また、外出時は低刺激の日焼け止めを使って紫外線対策を行い、肌のダメージを防ぐことが大切です。
このように、ライフスタイルやスキンケアを見直すことで、肌のバリア機能やターンオーバーによる代謝の低下を補って、いつまでも若々しい肌でいられます。

ホルモンバランス

男性ホルモンが増えると、皮脂の分泌量が増えるため、毛穴の出口を角化して塞ぐことがあります
ストレスなどが原因でホルモンバランスが乱れて、男性ホルモンが増加すると大人ニキビができやすくなるのは、このためです。

ホルモンバランスが乱れやすい女性は、男性ホルモンが増えるとニキビを繰り返す頻度が高くなってしまいます。
思春期ニキビの多くは、ホルモンバランスの乱れが原因とされています。

ホルモンバランスは、セルフケアでコントロールするのは困難なので、医師に相談しましょう。
皮膚科では、経口避妊薬やホルモン剤などで、ホルモンバランスを整える治療を行っています。

セルフケアなら、ニキビケア効果が期待できるサプリメントや内服薬を使用してもいいでしょう。

また、ストレス発散方法を見つける、生活習慣を改めることもニキビ予防になります。

まとめ

ニキビには3つのタイプがあり、それぞれに応じたケアが必要です。
しかし、いずれのニキビであっても高保湿ケアは欠かせません。

保湿することで、乾燥による皮脂の過剰分泌と皮膚のはがれを防ぎます。
その結果、皮脂や皮膚による毛穴詰まりが減って、ニキビの改善・予防に繋がります。

  • ニキビがなかなか消えない
  • 繰り返しできる
  • ニキビ跡が残らないか不安

このような人には、高保湿スキンケアが必須です。

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投稿日:2020.04.08

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アースケア代表・化粧品開発者

井上龍弥

2000年アースケアを創業。保湿に特化したアクシリオの開発・販売を手掛ける。起業家ならではの人生観や自身の超がつく敏感肌・乾燥肌の経験談が愛用者に人気。

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