肌が保湿されていると、肌の乾燥を防ぐバリア機能が正常に働き、肌内部は水分で満たされています。
毎日の保湿ケアをきちんと行っているのに、肌が乾燥して肌荒れが起きているという人は、保湿のやり方が間違っているかもしれません。
この記事では、「正しい保湿の意味」や「保湿力が低下する理由」、「敏感肌になる原因」を説明します。
また、保湿しても乾燥したままの人向けに、「肌がみずみずしく潤う方法」や「保湿力を保つ正しいスキンケア」についても紹介します。
いくら肌を保湿しても乾燥したままで、肌荒れに悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。
肌を保湿するためには、肌本来の力を取り戻すことが大切
若々しい肌を保つためには、「本来の保湿力」が必要不可欠です。
そのためには、肌の潤いを保つ役割のバリア機能が重要に。
バリア機能が正常に機能すると肌環境が整って、うるおいのある肌を取り戻すことができます。
化粧水をたっぷりつけるなど、外から水分を取り込むだけでは、肌を正しく保湿しているとは言えません。
この章では、「正しい保湿」の意味について説明します。
肌は、「表皮」、「真皮」、「皮下組織」の3層構造でできています。
肌の中で潤いにもっとも影響するのが、表皮の一番外側にある「角質層」です。
角質層は天然保湿因子(NMF)などを含む角質細胞と、それをつなぎ合わせる細胞間脂質で構成されています。
角質細胞と細胞間脂質がキレイに整列することで、肌は潤いを保っています。
また、通常、角質層は皮脂膜に覆われています。
皮脂膜は皮脂と汗が混ざりあってできています。
皮脂膜は、肌の表面を覆うことで外部からの刺激や肌内部の水分蒸発を防いでいます。
角質層の水分保持力と皮脂膜の機能をあわせて、「肌のバリア機能」と呼ばれています。
つまり、肌の保湿力は、以下が正常に働くことで生まれる『肌のバリア機能』で決まるということです。
- 角質層の「角質細胞」と「細胞間脂質」
- 「皮脂膜」
肌の保湿力が失われる5つの原因
ここでは、肌本来の保湿力が失われてしまう原因を5つ紹介します。
あなたの肌が保湿できない原因をチェックしてください。
エアコンの使用による空気の乾燥は、「肌の保湿力」を低下させます。
エアコンを使うと、冷房、暖房にかかわらず空気中の水分が吸収されます。
そのため、エアコンを使うと空気が乾燥して、肌の角質層の水分が蒸発しやすくなります。
特に、湿度40%以下の環境に身を置くと、肌の保湿力を奪ってしまいます。
気密性の高い最新の住宅やマンションは、10月~4月ごろまで、湿度が40%を下回る日が多いので、注意が必要です。
紫外線によるダメージは、「肌の保湿力」を低下させます。
特に、表皮の一番外側にある角質層は、紫外線の影響を受けやすくなります。
紫外線の中に含まれる中波長赤外線(UV-B波)が、角質層に届くことで肌にダメージを与えます。
いわゆる【日焼け】です。
日焼けは、軽いやけどのようなもので肌の水分を奪います。
また、日焼けした肌は、バリア機能を低下しており、肌の保湿力が著しく低下します。
また、保湿力低下以外にも下記の健康被害があります。
- シミ
- シワ
- 良性腫瘍
- 前がん症
- 皮膚がん
- 白内障
- 翼状片 など
ターンオーバーサイクルの乱れは、「肌の保湿力」を低下させます。
ターンオーバーとは、肌細胞が生まれ変わることです。
通常、ターンオーバーのサイクルは約28日です。
ターンオーバーサイクルには、「睡眠」や「食事」が影響します。
私たちの体の回復は、睡眠時に行われます。
そのため、睡眠時間の不足、睡眠の質の低下によって、成長ホルモンが正常に分泌されずにターンオーバーサイクルが乱れます。
※参考:厚生労働省健康局「保健指導マニュアル検討会報告(睡眠)」
また、肌状態は比較的最近の栄養素や体調が影響されていると考えられており、食事の栄養が偏ると、ターンオーバーの乱れにつながります。
※参考:日本栄養・食糧学会誌「若年女性の肌状態と栄養素等摂取、代謝、自律神経活動の関連」
間違ったスキンケアは、「肌の保湿力」を低下させます。
肌に刺激を与える間違ったスキンケアを行うと、角質層が傷つき水分が蒸発しやすい状態になります。
肌の保湿力低下につながる可能性の高い「間違ったスキンケア」は、以下の通りです。
- 強い洗浄力のメイク落とし
- 洗顔のしすぎ
- ゴシゴシ洗い
- コットンの使用
- パッティング
- マッサージ
- 毛穴パック
- 美顔ローラー
- AHAピーリング
- たくさんの化粧品を使った過剰スキンケア
これらのスキンケアは、肌に刺激を与えて保湿力を奪うので、控えましょう。
加齢によるバリア機能の低下は、「肌の保湿力」を低下させます。
年齢を重ねると体のあらゆる機能が低下します。
肌の機能も例外ではありません。
加齢によって、角質層を構築する「天然保湿因子」と「細胞間脂質」が減少します。
女性の場合は、年齢を重ねると皮脂の分泌も減るため、同時に「皮脂膜」も減少します。
その結果、肌内部の水分量が減り、水分の蒸散量が増えて、乾燥状態になります。
肌の乾燥によって、バリア機能が低下するため、外界の刺激に対しても敏感になります。
この状態を放置してしまうと、バリア機能をさらに低下させて肌の保湿力が失われる悪循環に陥ります。
敏感肌の原因と改善法
肌の保湿力が低下している人の中には、敏感肌に悩む人もいます。
ここでは、敏感肌の原因と改善の方法について解説します。
敏感肌になる原因は、内的要因と外的要因の2つがあります。
- 敏感肌になる内的要因
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- 乱れた生活習慣
- 睡眠不足
- 偏った食事
- ストレスの蓄積
- 喫煙
- 生理
- 妊娠
- 加齢
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敏感肌になる外的要因
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- 間違ったスキンケア
- 温度・湿度の変化
- 紫外線
- 汗
- ダニ
- ホコリ
- 金属
などが挙げられます。
敏感肌の原因は、生活習慣の中に潜んでいます。
そのため生活習慣を見直すことが効果的です。
例えば、偏食やダイエットで必要な栄養素が足りていないなら、バランスの良い食事を心がけましょう。
また、睡眠不足によってターンオーバーサイクルが乱れ、ストレスで免疫力が低下します。
そのため、睡眠の質を高める工夫がおすすめです。
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睡眠を高める工夫
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- 寝る3時間前までに食事を終わらせる
- 寝る2時間前に入浴
- お湯の温度は、39度まで
- 入浴時間は、15分まで
- 寝る前にお酒やコーヒーなど、アルコールとカフェインの摂取を控える
- 寝る前にスマホやPCはみない など
さらに、喫煙する人は体の活性酸素が活発化するため、ビタミンを破壊し細胞へダメージを与えてしまいます。
そのため、「スモーカーフェイス」と呼ばれるシワの多い肌になります。
肌を若々しく保ちたいなら、できるだけ「禁煙」することをおすすめします。
乱れた生活習慣は、肌のバリア機能を低下させて、水分と油分のバランスが崩れます。
バランスの崩れた肌は、外界の刺激に弱い敏感肌になってしまいます。
敏感肌を改善するためには、生活習慣を見直すことが大切です。
生活習慣を見直しても敏感肌が改善しない場合は、他の原因が考えられます。
アトピー性皮膚炎やアレルギー症状です。
これらに該当する人は、医師による治療が必要です。
皮膚科を受診して適切な診察と治療を行いましょう。
肌の保湿力を保つスキンケア
ここでは、肌の保湿力を保つスキンケアを説明します。
どうしても変えられない生活習慣や加齢によって損なわれる保湿力の低下を、「スキンケア」で補いましょう。
肌の保湿力が低下している場合は、洗浄力のマイルドなクレンジングを選びましょう。
なぜなら、クレンジングの洗浄力が保湿力が低下した肌の刺激になる可能性があるからです。
そのためには、メイク選びも肝心です。
落ちにくいメイクを避けて、通常のクレンジングで落ちるものを使いましょう。
肌への刺激を抑えるなら、「ダブル洗顔不要クレンジング」をおすすめします。
次に、クレンジングの使い方を紹介します。
- 清潔な手で、適量のクレンジング剤を手に取る
- 乾いた顔にクレンジング剤をのせる
- 指の腹でクルクル軽くなでるようにメイクとなじませる
- メイクとなじみクレンジング剤が軽くなったら、ぬるま湯で洗い流す
メイクを落とすときはゴシゴシこすらずに、やさしく洗い流しましょう。
洗い残しのチェックも忘れずに。
肌の保湿力が低下している場合は、洗浄力のやさしい洗顔料を選びましょう。
なぜなら、肌に必要な保湿成分をとりすぎている可能性があるからです。
洗浄力の強い洗顔は、肌のうるおいを守る皮脂膜まで取り去ってしまいます。
皮脂膜がなくなると、バリア機能がおとろえて、肌が乾燥します。
だから、洗浄力のやさしい洗顔料をおすすめします。
脱脂力の強い洗顔せっけんは避けましょう。
次に、正しい洗顔の方法を紹介します。
- 手についているクレンジングをキレイに洗い流す
- 清潔な手に、洗顔料を適量手に取る
- 最初に、Tゾーン(おでこと鼻筋)にのせて、肌を摩擦しないように、指の肌で優しく洗う
- 続いて、フェイスラインを丁寧に洗う
- 最後は目や口などをやさしく洗う
- ぬるま湯を肌に優しく当てるようにし、洗顔料が残らないようにまんべんなく洗い流す
- 清潔なタオルを肌に優しくおし当てて、水分をとる
スキンケアは自分の肌タイプに合った化粧水を選ぶことが大切です。
肌タイプの特徴を解説します。
あなたは、どの肌タイプですか?
■ドライ肌
- 朝起きたときカサカサし、洗顔後はつっぱる
- ニキビができにくい
■オイリー肌
- 朝起きたとき顔がベタついていて、洗顔後もすぐに皮脂が浮く
- 肌がテカリがち
- ニキビができやすい
■混合肌(コンビ肌)
- Tゾーンはベタつき、それ以外のパーツは乾燥している
- 胸元や背中などべた付く部位にニキビができやすい
■ノーマル肌
- ベタつきやカサつきが少なく、肌トラブルが起きにくい
- 水分と油分のバランスがとれている
上記の肌別の特徴を参考に、あなたの肌に合った化粧水を選びましょう。
化粧水の中身は、ほぼ水で商品によってそれほど違いはありません。
そのため、「使用感」を重視して、使い続けやすい商品を選ぶといいでしょう。
化粧水のあとは、「乳液」や「クリーム」をつけます。
乳液やクリームに含まれている油分が水分の蒸発を防ぎ、肌のバリア機能を強化してくれます。
ベタつきやすい肌タイプの人も、化粧水だけでなく、必ず乳液やクリームをつけるようにしましょう。
ベタつきを避けたい場合は、乳液を選ぶといいでしょう。
乳液には、さっぱり・しっとりなどのタイプがあるため、肌タイプに合わせて選んでください。
ここでは、化粧水と乳液の使い方を説明します。
スキンケアは、化粧品の中身以上に使い方が大切です。
そんなに美肌効果の高い化粧品でも正しい使い方をしないと無駄になります
あなたの頑張りを無駄にしないためにも、化粧品を正しく使ってください。
化粧水の使い方とポイント
化粧水の使い方とポイントは次のとおりです。
- 500円玉1枚分の化粧水を、少量ずつ数回にわけて手のひらにのせる
- 手のひらで顔を包み込むようにして化粧水を顔に押し当てる
- ムラが出ないように2回目、3回目と顔にまんべんなく化粧水をつける
化粧水は、500円玉1枚分より少し多い量は使いましょう。
また、化粧水は洗顔後の肌が乾燥するため、洗顔後にはすぐにつけることが大切です。
コットンは、繊維で角質層を傷つける可能性があるのでおすすめしません。
バッティングも同様です。
コットンの使用もパッティングも化粧水を肌に浸透させる効果はないので使用は避けましょう。
乳液の使い方とポイント
乳液の使い方とポイントは次のとおりです。
- 乳液は10円玉1枚分を目安に手のひらにのせる
- 眉間、左右の頬、鼻、顎の5点にのせる
- 指の腹で軽く伸ばして、顔全体に塗り広げる
目元や口の周りなど乾燥が気になる部分には、重ね塗りをするといいでしょう。
つけ過ぎた場合は、ティッシュオフして余分な乳液を取ってください。
また、ベタつきが気になる人は、きちんと乳液をつけたあと、数分置いてからティッシュオフしましょう。
忙しい朝やスキンケアを手軽に済ませたい女性からの人気が高まっているのが「オールインワンゲル」です。
最近は、乾燥肌対策ができるもの、ニキビやシワなど気になる多機能タイプのものまで、さまざまな商品が出ています。
ここでは、オールインワンゲルの活用方法について紹介します。
肌の保湿力低下を補う「オールインワンゲル」の選び方とポイント
肌の保湿力が低下している場合、オールインワンゲルを選ぶときには、肌にきちんと潤いが与えられるか、潤いをキープできるかはもっとも重要な条件です。
オールインワンゲルにも様々なタイプがあるので、あなたに最適なものを選びましょう。
【保湿力のチェック】
オールインゲルには、既存のスキンケアに「補助的な目的で使うタイプ」と「保湿力に特化したタイプ」があります。
肌の保湿力が低下している場合は、「保湿力に特化したタイプ」を使いましょう。
保湿力に特化したオールインワンゲルは、そのシリーズに化粧水、乳液、美容液といった基礎化粧品が存在しません。
洗顔の後に使用する化粧品は、オールインワンゲルひとつで済むために、通常の化粧品が必要ないのです。
だから、化粧品のシリーズには、オールインワンゲルひとつだけの商品を選びましょう。
さらに、「効能試験評価済み(抗シワ評価試験済み)」であれば、なおいいでしょう。
効能(抗シワ)評価試験とは、乾燥による小ジワを目立たなくする効果が第三者研究評価機関が行うテストです。
このテストをクリアするためには、小ジワに効果のある保湿力が必要となります。
つまり、一定以上の保湿力がないとクリアすることができません。
そのため、効能(抗シワ)評価試験をクリアした化粧品は、保湿効果が高いといえます。
- 保湿力の高い高保湿オールインワンゲルの特徴
-
- シリーズに化粧水、乳液、美容液などがない
- 抗シワ評価試験をクリアしている
【肌へのやさしさもチェック】
肌の保湿力が低下すると、肌が敏感になります。
少しでも肌への刺激を避けるために、肌にやさしいアイテムを使いましょう。
その目安になるのが、安全性テストです。
敏感肌が目安にできる安全性テストは、「スティンギングテスト」です。
スティンギングテストは、敏感肌の中でも選りすぐりの肌の弱い人に、化粧品の刺激テスト(ヒリヒリなどの感覚刺激)を行っています。
そのため、一般的な化粧品では、良い結果が出ない可能性が高いため、あまりスティンギングテストを受けていません。
裏を返せば、スティンギングテスト済みの化粧品は、選りすぐりの敏感肌に評価されたことになります。
そのため、肌へのやさしさを重視するなら、スティンギングテスト済み化粧品がおすすめです。
【保湿以外の効果は、ひとまず置いておきましょう】
オールインワンゲルには、保湿以外の効果があるものがたくさんあります。
でも、たとえ、シワ、シミ、ニキビなど、他の肌荒れに悩んでいても、保湿に特化したオールインワンゲルがおすすめです。
その理由は、他の美容効果をもたせることで保湿効果が落ちてしまうからです。
例えば、オールインワンゲルに美白効果を持たせようとします。
そのためには、美白効果のある成分を配合します。
でも、化粧品の容量は限られています。
その結果、保湿効果のある成分を減らして、美白効果を追加することになります。
そうすると、美白効果は付与されるのですが、保湿効果が低下することがあります。
肌の保湿力が低下している場合、最も必要なのは保湿効果です。
その保湿効果が低下してしまっては、本末転倒です。
以上の理由から、他の肌荒れに悩んでいても、まずは保湿効果の高いオールインワンゲルでケアがおすすめです。
【肌の保湿効果が戻ってきたら、多機能オールインワンゲルもあり】/span>
保湿効果の高いスキンケアを続けた結果、肌の保湿力が戻ってきたら、多機能オールインワンゲルを使うのもいいでしょう。
ニキビ、シミ、シワなど、他の肌荒れに悩んでいるなら改善したい肌の悩みに合った成分もプラスして入っているのかも確認しましょう。
成分は、以下を参考にしてください。
【ニキビや肌荒れ】
ニキビの炎症やニキビ跡の色素沈着改善が期待できる成分は次のとおりです。
- グリチルリチン酸2K
- アラントイン
- ビタミンC誘導体
【美白】
メラニン生成を抑え、シミ・そばかすを予防する美白効果が期待できる成分は次のとおりです。
- ビタミンC誘導体
- カモミラET
- プラセンタエキス
- エラグ酸
- トラネキサム酸
【年齢肌】
キメの乱れやハリ感をアップする効果が期待できる成分は次のとおりです。
- レチノール
- パルミチン酸レチノール
- アセチルヘキサペプチド-8
- コエンザイムQ10(ユビキノン)
まとめ
肌の保湿力が低下の原因は、肌のバリア機能が正常に働いていないためです。
まずは、保湿力が失われる原因を把握しましょう。
そのうえで、生活習慣の見直しや正しいスキンケアを行いましょう。
スキンケアを保湿効果に特化した化粧品を使用するのがポイントです。
「うるおいを与え続けるスキンケア アクシリオ」は、保湿に特化したオールインワンゲルです。
16種類の保湿成分が配合されているアイテムで、乾燥肌や敏感肌の1万8千人の方が愛用中です。
抗シワ評価試験クリア済み、スティンギングテスト済み。
初回お試しセットは送料無料・手数料無料です。
お得なお試し550円セットなので、ぜひ一度試してみてください。
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投稿日:2020.05.28